仏様がまつられた
お寺をめぐって
お願いごとをする
「⾸⾥⼗⼆⽀寺めぐり」。
それぞれのお寺でだけ
⼿に⼊れられる
お守りやおみくじも
お楽しみに。
案内人那覇まちまーいさん
プロフィール
地元をよく知るガイドが那覇のまちを案内する多種多様なプログラムを⽤意。 定番の⾸⾥城や国際通りの裏路地のほか、知る⼈ぞ知るエリアを歩くなど、バラエティ豊かなコースをローカルなネタを交えながら案内する。「まちま〜い」とは「まちめぐり」の意味。 観光客に限らず地元の⼈の参加も多い。
みどころは!
⼗⼆⽀巡りを沖縄⽅⾔で「ジュウニカヌウテラマーイ」と⾔います。 慈眼院より、⼦、丑、寅…の順番で回るのが⼀般的ですが、どこから巡っても問題はありません。 沖縄では祈りをささげる⼼を最も重視している宗教⽂化が存在しているのです。 戦前は円覚寺を中⼼に多数の⼈々がお参りに訪れていたそうです。地元に根付いた信仰の対象として広く親しまれていたのでしょう。 各寺は⾸⾥の町を囲うように点在しており、⼗⼆⽀巡りの際には所々坂道が続く箇所もあります。 坂道を登っていくと、ふと眺めの良いポイントにたどり着くかと思います。⾸⾥の町を眺めながら、ちょっと⼀息ついてみてはいかがでしょうか。
慈眼院 首里観音堂
(じげんいん しゅりかんのんどう)
モノレール儀保駅から徒歩18分
(タクシーで5分/「山川」バス停より徒歩4分)
⾸⾥⼗⼆⽀めぐりで「⼦、丑、寅、⾠、⺒、午」と、もっとも多くの⼲⽀の仏様を奉る寺院。 臨済宗妙⼼寺派。当時の琉球国王が⼈質として連れていかれた息⼦の帰郷を受け1618年に建⽴。 その後も国の安全祈願で国王が参拝に訪れていました。
近くにはこんな施設も!
首里琉染
沖縄の伝統⼯芸「紅型」と、⽇本で唯⼀の染⾊技法「サンゴ染め」が⾒学、体験できる⼯房。⾶騨⾼⼭から移築した合掌造りの建物が⽬印。お⼟産品の購⼊もできます。
太平⼭ 安國寺
(たいへいざん あんこくじ)
慈眼院 ⾸⾥観⾳堂から徒歩7分
⾸⾥城公園からもっとも近く、すぐ隣には世界遺産の「⽟陵」が建つ安國寺は1457年に創建され、「⾸⾥のお寺さん」として親しまれてきました。 守る⼲⽀は「⾣」。本堂の襖には鳳凰が描かれ、安國寺の象徴になっています。
まちまーいコメント
⾸⾥城より⻄側、世界遺産⽟陵を通り過ぎると⾒えてくるのが安国寺です。⼊り⼝である⽴派な⽯⾨と仁王像、⼤きな鐘がまず⽬を引きます。ご本堂では、不動明王を祀っています。
ここでおすすめ!
「⾸⾥城、世界遺産めぐり」
安國寺から首里城は歩いてすぐなので、ここで「首里城、世界遺産めぐり」のコースを入れるのがおすすめです。玉陵も巡る場合は、少しコースの順番を変えて首里城の前に立ち寄ると効率よく巡れます。
達磨峰 ⻄来院
(だるまほう さいらいいん)
首里城公園から徒歩約10分
(モノレール「首里駅」より徒歩3分)
御本尊を阿弥陀如来とし、招福開運の達磨⼤師が本堂に鎮座するほか、稲荷⼤明神の真っ⾚な⿃居や縁切り祈願所がある通称「達磨寺」。 1611 年に⾸⾥儀保に創建後、明治初期に現在の場所へ移転しました。⼗⼆⽀めぐりの守り⼲⽀は「卯、戌、亥」。達磨が描かれた絵⾺やお守り、おみくじも楽しめます。
まちまーいコメント
安産祈願のお寺として地元では親しまれています。お名前の通りだるまが置かれています。このだるまは2010年ごろに置いたそう。 沢⼭の⼈々に撫でられて、塗装が少し薄くなっているのが特徴です。だるま寺2階には稲荷⼤明神が祀られており、⾚い⿃居がずらりと並んでいます。
⼤⽇⼭ 盛光寺
(だいにちざん せいこうじ)
西来院より徒歩17分
(モノレール「儀保駅」より徒歩3分)
1728年創建、⼗⼆⽀めぐりでは「未、申」を守る臨済宗のお寺。 モノレール儀保駅のある幹線道路からすぐの場所にありながら、細い路地沿いということもあり、お寺は静かな佇まい。 ⼲⽀の未、申の置物に⼊ったおみくじは可愛いと密かな⼈気です。
まちまーいコメント
のどかで朗らかな雰囲気を持つお寺で、⼊り⼝には⾒事な仁王像が⽴っています。 ゆいレール儀保駅から、⾸⾥らしい細く伸びたす〜じぐゎ〜(⼩道)を北へ進むと、たどり着くことができます。 昔は敷地内で「のまんじゅう」が売られていたそうですが、現在は移店しています。
十二支めぐりに合わせて
立ち寄りたいスポット
榮椿(えいちん)
盛光寺から徒歩5分
(儀保駅から徒歩2分)
首里の住宅街の一角、赤瓦屋根の古民家の軒先に掲げられた「榮椿」ののれんが目印。「首里十二支カステラ(焼印付)」をはじめ、黒糖、紅芋、冬瓜漬などの鈴カステラを販売しています。
お店は玄関先の小さなスペースだけですが、店主の金城さんの叔父叔母の家だったという古民家は、レトロなタイル張りの玄関や使い込まれた柱などに囲まれ、とても居心地の良い空間。
榮椿オリジナルの十二支めぐり用御朱印帳に御朱印を集めて巡る場合は、儀保駅で降りた後に、「榮椿」や「潭亭」、「盛光寺」に先に立ち寄ってから、その他のお寺を順に巡るのもおすすめです。
潭亭(たんてい)
盛光寺から徒歩10分
昆布やかつお節からだしを取る、野菜の下処理を⼀つひとつするなど、驚くほどの⼿間をかけて、ていねいに作られる⼋重⼭の郷⼟料理が楽しめます。 ほんの少しの調味料とだしだけで味付けされた料理は、滋味深くからだに染み渡るおいしさ。 また、⼤きく取られた窓やテラス席からはお店を守るように枝を伸ばすガジュマルや⾸⾥城も⼀望でき、その眺望の良さも料理の味とともに感動することの⼀つ。 ランチ、ディナーとも楽しめますが前⽇までの予約が必須です。
まちまーいコメント
⾸⾥城公園から⻄側へ延びる、王朝時代には綾⾨⼤道と呼ばれた道路。この道路の先に鎮座しているのが、⾸⾥観⾳堂 慈眼院です。慈眼とは慈しみを込めた仏の眼という意味があります。