今年も開催!沖縄県うるま市で2つの「観光闘牛プラン」

掲載日:
2022.10.07

沖縄の闘牛の歴史は古く、明治時代後期から始まったとされています。見物客が増えるにつれ沖縄全土に広がり、昭和10年頃には「農作業に支障がでる」と県の指導が入るほど盛んに。沖縄戦により一時は途絶えたものの、戦後の復興と共に復活し本土復帰前にあたる1960年代に再度大ブームになりました。

中でもうるま市は、7つの闘牛組合と6か所の闘牛場が組織されるなど県内の他地域に比べても盛んな地域で、2019年には「闘牛のまち宣言」を発表しています。これまでも、県内唯一の全天候型闘牛場「石川多目的ドーム」で、全島大会や観光闘牛などを頻繁に開催してきました。今回は、うるま市で今年からスタートした「観光闘牛プラン」の内容とともに、改めて沖縄の闘牛文化や歴史についてご紹介します!

闘牛の魅力について

ぶつかり合う真剣勝負は圧巻

沖縄の闘牛は、古くから大衆娯楽として多くの人々に親しまれてきました。その特徴は、スペインの闘牛のように人と牛が闘うスタイルではなく、相撲のように牛と牛が互いの角を付き合わせて押し合うように闘うところにあります。ルールは、どちらかが相手に背を向けて逃げたら負けとシンプルです。約1トン以上もの牛同士が「ガツンッ!」とぶつかり合う真剣勝負は圧巻で、まるで格闘技を観ているかのような迫力ある試合観戦ができます。

「闘牛が最も盛んなまち」うるま市

沖縄で「闘牛が最も盛んなまち」として知られているのがうるま市です。石川多目的ドームは県内初ドーム型闘牛場で、年間約20回に渡る闘牛大会が開催されています。中でも、春、夏、秋の年3回開催される沖縄県NO.1を決める「全島闘牛大会」は大勢の闘牛ファンが訪れます。また、毎年10月中旬の土・日に開催される「うるま祭り」では、闘牛大会を無料で観戦することができます。

いろいろな闘牛の楽しみ方

闘牛では勢子(せこ)と呼ばれる闘牛士が牛1頭につき1人つきます。牛のそばで、「ヒーヤイ!ヒーヤイ!」と「ヤグイ」と呼ばれる掛け声で、叱咤・鼓舞します。ヤグイは勝負の行方を左右する重要なポイントで、熟練した闘牛士ほど勝機にヤグイを入れ、牛を巧みに誘導し勝利へ導きます。牛同士の闘いも手に汗握るものですが、勢子のヤグイに注目しながら観戦すればまた違った楽しみ方ができます。

【うるま市公式動画】闘牛 ~Exciting bull_fight in Uruma City~

「闘牛をもっと身近に」という想いから生まれた2つの観光闘牛プラン

観光闘牛

【会場】
うるま市石川多目的ドーム(闘牛場)
【時間】
10:00~11:00(9:30~受付開始)※途中からの参加も可能です。
【料金】
1名様1,800円(税込)/小学生未満は無料
※料金には、闘牛(牛主)代、会場施設使用料、闘牛レクチャー料が含まれます。
※開催日前日までにご予約ください。
【決済方法】
当日現地にてお願いいたします。※現金支払いのみ
【体験内容】
・地元アーティストによる民謡ライブ
・闘牛実況アナウンサー「伊波大志」による闘牛レクチャー
(闘牛の歴史や文化・牛の特性・技の種類・ルール説明)
・闘牛エキシビジョンマッチ観戦(2試合)
・闘牛ふれあい・写真撮影タイム※希望者のみ
 ※カメラはお客様でご準備ください

ご予約はこちらから

観光闘牛貸切プラン(50名以上の団体・教育旅行向け)

【会場】
うるま市石川多目的ドーム(闘牛場)
【所要時間】
約60分
【料金】50名~/4,800円(税込)、100名~/3,800円(税込)、200名~/2,800円(税込)
※50名未満の場合は要相談。
※料金には、闘牛(牛主)代、会場施設使用料、闘牛レクチャー料が含まれます。
【体験内容】
・闘牛実況アナウンサー「伊波大志」による闘牛レクチャー
(闘牛の歴史や文化・牛の特性・技の種類・ルール説明)
・闘牛エキシビジョンマッチ観戦(2試合)
・闘牛ふれあい・写真撮影タイム
 ※カメラはお客様でご準備ください

ご予約はこちらから

沖縄屈指の癒しのまち「うるま市」

エイサーや闘牛などエネルギッシュで個性豊かな魅力を体感

沖縄本島中部に属し、与勝半島とその先に続く4つの島々を含むうるま市は、沖縄の方言で「サンゴの島」を意味します。その名の通り、輝く海原を見渡す勝連城跡やドライブコースとして人気の海中道路、宮城島の絶景「果報バンタ」など、輝く海に囲まれた景観が有名です。代々受け継がれてきた伝統エイサーや、熱い闘いに思わず息をのむ闘牛など、エネルギッシュで躍動感あふれる行事やイベントも楽しめます。

うるま市の観光スポット

勝連城跡(世界遺産)

勝連城は、4つの平坦地を階段状に配置した梯郭式(ていかくしき)と呼ばれる様式の城です。自然の地形を巧みに利用しながら城壁をめぐらせ、切り立った断崖の際にまで石垣を積み上げています。

あまわりパーク

あまわりパークは、勝連地域の英雄「肝高の阿麻和利(きむたかのあまわり)」にちなんだ歴史文化施設で、勝連城跡から見つかった出土品の展示や、写真、映像などを使った展示により、勝連城跡を中心とするうるま市の文化や歴史を楽しみながら学ぶことができる施設です。

海中道路

与勝(よかつ)半島と平安座(へんざ)島を結ぶ全長4.75kmの県道。海中道路は、浅い海域に橋ではなく、土手を築いてつくられた道路で、東洋一の長さを誇ります。道路の途中にあるロードパークには、海の文化資料館と、特産品販売所、レストランなどを併設した海の駅「あやはし館」があります。

安慶名城跡(国指定史跡)

安慶名グスクは、14世紀頃、安慶名按司(あじ:領主的豪族)が築いたといわれており、自然の断崖と急斜面を巧みに利用した山城です。城の形態は、外側と内側に二重の石垣を巡らす、沖縄ではめずらしい輪郭式の城で国指定史跡になっています。

アマミチューの墓(市指定史跡)

アマミチューの墓は、うるま市浜比嘉島(はまひがじま)の字比嘉比嘉地区の東方海岸にあるアマジンと呼ばれる岩ばかりの小島の洞穴を囲い込んだ場所にあります。
琉球開びゃくの祖神、アマミチュー(アマミキヨ)とシルミチュー(シネリキヨ)をはじめ、幾柱かの神々が祀られていると伝えられています。

シルミチュ-(市指定有形民俗文化財)

シルミチューは、琉球開びゃくの祖神、アマミチュー(アマミキヨ)、シルミチュー(シネリキヨ)が住み子供をもうけたと伝えられている場所で、うるま市浜比嘉島(はまひがじま)の兼久集落の南側山中にある大きな洞穴です。鳥居をくぐり108段の石段を登りきると、それまでとは違う少しひんやりとした空気を感じ洞穴があらわれます。