11月16日は「いい色・琉球びんがたの日」

掲載日:
2024.11.16

11月16日は「いいいろ」の語呂合わせから「いい色・琉球びんがたの日」として、琉球王朝時代から続く「顔料」と「染料」を併用した「琉球びんがた」の活用の場を広げ、技を次世代へ引き継ぐことを目的に、2019年に日本記念日協会によって認定されました。

琉球びんがた(紅型)の特徴

13世紀頃に生まれたと言われている「琉球びんがた」は、沖縄の豊かな自然風土の中で生まれ、独自の染技で育まれてきた沖縄の染物です。長い歴史の中で、古くは王族や士族をはじめ、今なおその独特な美しさ・華やかさで人々を魅了し続けています。

「琉球びんがた」のびんは「色彩」を意味し、がたは「模様」を意味していると言われています。
いろいろな手法によって白地紅型、染地紅型、返し型、朧型、手附紅に染め分けられ、型紙を当てて生地に糊を塗り、そのあとで取り去った型紙の模様の部分に色を差す染め方が「琉球びんがた」の特徴となっています。

琉球びんがたを100年先まで残していくための様々な取り組み

琉球びんがた普及伝承コンソーシアム

沖縄の風土と文化が育んだ、美しい染め物 琉球びんがたを未来に繋げ、産業として活性化させるため、沖縄県内では様々な取り組みが行われています。

一般社団法人琉球びんがた普及伝承コンソーシアムでは、琉球びんがたのデザイン性に着目し、コンソーシアムメンバーが保有する型紙及び手染めのびんがたをデジタル画像素材として提供したり、琉球びんがたの工程、技術を動画や文章で記録したり、適宜情報を公開するなど、技術の伝承事業にも力を入れています。

「紅型(びんがた)」を未来へ繋ぐ

歴史情緒あふれる沖縄の城下町「首里」(しゅり)で、300年以上受け継がれる「城間びんがた工房」の時代に合わせた新たな取り組みとは? 16代目・城間栄市(しろまえいいち)さんが考える、これからの紅型と働き方についてご紹介していますので、ぜひご覧ください。

琉球びんがたに触れたり体験できる施設

「首里染織館 suikara」は、実際に琉球びんがたを見て、触れて、体験することが出来る施設となっています。

施設の1階は展示ギャラリー・ショップコーナー・情報コーナー、2階には琉球びんがた事業協同組合、3階には那覇伝統織物事業協同組合が入居していて、お気に入りのびんがた商品を購入することもでき、実際に染め物を体験することもできます。

首里染織館 suikara

びんがた、首里織の新拠点施設で後継者育成や体験プログラム、ワークショップなどを行っています。

住所
那覇市首里当蔵町2-16

公式HPはこちら

紅型染体験ができるスポット

紅型キジムナー工房

沖縄の伝統工芸「紅型(びんがた)」をどなたでも簡単に染めることができます。琉球古典柄の他、沖縄の自然をモチーフにしたデザインも多く、50種類以上の柄の中からお好きなデザインを選んで染め付けすることが出来ます。1~2時間程度の体験時間で、染付け後はすぐに持ち帰ることができます。(最後の糊を落とす工程はご自宅に戻ってからのお楽しみです。)

また直売コーナーでは、しおりやタペストリーなど、工房で作られた紅型小物雑貨の販売も行っています。沖縄旅行のお土産にぴったりなので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

紅型キジムナー工房

雨天時でも楽しめる、少人数限定、大人旅にオススメの紅型染め体験

住所
名護市宇茂佐 178

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城紅型染工房/CRAFT GALLERY 城

城紅型染工房は紅型工房兼ギャラリーで、創業当初から「暮らしの中に紅型を」をコンセプトに紅型ベビー服、Tシャツ、普段使いにピッタリな小物雑貨やタペストリー、季節限定商品など 日々の暮らしの中に彩りを添えるオリジナル紅型アイテムを制作・発信しています。沖縄らしいお土産や出産祝い・結婚祝い、新築・開店・還暦祝いなどの贈り物としても最適なアイテムを多数取り揃えています。

こちらの体験は、小さなお子様(4歳~)から可能で、スタッフがサポートしますので初心者でも安心して体験できます。作品は体験当日お持ち帰りすることができ、室内なので雨や悪天候でも体験を楽しむことができます。体験コースには、トートバッグ(大、小)やコースター、タペストリーなどがあり、クリスマスタペストリーや干支のタペストリーなども、とても可愛くておすすめです。

城紅型染工房/CRAFT GALLERY 城

紅型の伝統を守りながら新しい感覚を+プラス!

住所
浦添市前田 4‐9‐1
TEL
098-887-3414

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