沖縄旅行でレンタカーは必要?便利な理由や車以外の移動手段
- 掲載日:
- 2023.01.27
沖縄観光にレンタカーは必要?
沖縄旅行をする際、多くの人がレンタカーを利用しています。なぜなら、沖縄本島の移動手段は車が主流で、沖縄県民は一世帯に約1.7台の車を保有しているほどの車社会です。唯一の鉄道である沖縄都市モノレール(ゆいレール)も区間が「那覇空港駅」から「てだこ浦西駅」までと短く、観光スポットの中には車でないとアクセスしにくい場所も多く存在しています。とはいえ、レンタカーには費用がかかる、繁忙期は予約しづらい、慣れない土地での運転や渋滞、駐車場が見つかるかなど、不安点がたくさんあるのも事実です。ここでは、沖縄観光でレンタカーをおすすめできるケースと、レンタカーがおすすめできないケースを整理してご紹介します。
INDEX
沖縄でレンタカーがおすすめできるケース
まず、沖縄でレンタカーがおすすめできるケースについてご紹介します。車はやっぱりあると便利。行ってみたい観光地や旅行プランに合わせて、本当にレンタカーが必要か、じっくり検討してみましょう。
さまざまな観光地を巡りたい場合
沖縄本島のあちこちに点在する観光地をいろいろ回りたい場合には、バス、タクシー、ゆいレールなどの公共交通機関だけの移動は不便です。行ってみたい観光地の近くに駅や停留所がなかったり、移動したい時間に便がなかったりすることもあります。そんな時、レンタカーがあれば、東西南北どこへでも、好きな時間に自由に回ることができます。
リゾートエリア(沖縄中部・北部)に宿泊する場合
那覇空港から、多くのリゾートホテルがある読谷村、恩納村、名護市などのリゾートエリアまでは、車で約40〜60分ほどかかります。主要なホテルにはシャトルバスが運行されていますが、出発時間が決まっているので融通がききにくく、バス停から歩かなければならない場合もあります。大きなスーツケースを持っていたり、空港からすぐにホテルにチェックインしたい時にも、レンタカーがあれば便利です。
荷物が多い場合
小さな子ども連れの場合など持ち運ぶ荷物が多い旅には、直接、空港からホテルまで人も荷物も運べるレンタカーがあった方が便利です。車内ならば子どもが寝てしまっても安心ですし、移 動中に休ませることもできます。
沖縄観光でレンタカーがおすすめできないケース
続いて、沖縄観光でレンタカーがおすすめできない、むしろ、レンタカーを借りないで、車なしの沖縄旅行を計画した方がおすすめのケースをご紹介します。
慣れない土地での運転に不安がある場合
運転技術に自信がない人や、不慣れな道での運転に不安がある場合は、レンタカーの利用は避けた方が無難です。特に那覇市内は細い路地が多く、交通量も多いので渋滞しやすく、時間帯によっては中央線の場所が変わったり、一部が通行止めになったりする「バスレーン規制」もあり、独自の交通ルールにも気を配る必要があります。
那覇市内の観光スポットを中心に巡る場合
那覇市内は交通量が多いので渋滞しやすく、駐車場も混雑しやすいので、駐車場探しに時間がかかる場合があります。また、入り組んだ路地が多くて土地勘がないと運転しにくいなど、那覇特有の交通状況を鑑みると、公共交通機関を利用した方が時間のロスやストレスなく移動することができます。
島酒やアルコールを楽しみたい場合
旅先で出会った泡盛などの島酒や、酒造所見学の後の試飲や飲み比べ、そして、ビーチで昼間からビールを楽しみたい時などに、ハンドルキーパーになるのはなかなか辛いもの。車を運転しなければ、好きなお酒を好きな時に楽しめます。
できる限り移動コストをおさえたい場合
2022年12月現在、沖縄におけるレンタカーの利用料金は、コロナ禍以前よりも高くなっています。2022年のGWには、レンタカーが不足する問題も発生し、繁忙期には予約を取りづらい状況も続いています。移動手段としては、路線バスやゆいレールの方が料金が安く、人数によってはタクシーを使った方が、一人あたりのトータル交通費を抑えられる可能性もあります。
沖縄をレンタカー(車)なしで観光する方法
01|ゆいレール(モノレール)
沖縄唯一の鉄道で、「那覇空港駅」から「てだこ浦西駅」までをつなぐ沖縄都市モノレール。「ゆいレール」の愛称で親しまれており、沿線には国際通りや首里城など、多くの観光スポットがあります。ゆいレールを利用するメリットは、渋滞の心配なく時間に正確に移動できること。観光にお得なフリーパスもあります。デメリットとしては、車両が小さいので、荷物が大きい場合には車内での置き場に気をつかう必要があることです。また、平日の朝夕は通勤・通学のラッシュアワーになりますので、大きな荷物を持って移動する場合は、できるだけこの時間帯を避けた方が無難です。現在、ゆいレールは列車の3両化を進めていますので、より快適に利用できるようになります。
02|バス
沖縄本島には路線バス、シャトルバス、空港リムジンバスなどさまざまなバスがあります。まず、バスを利用するメリットは、料金的にお得なこと。乗り放題のフリーパスを使えば、乗り降りするたびに料金を気にすることなくお得に沖縄を周遊することができます。ただしデメリットは、時刻表通りに来ないことがあること。また、バスだけでは目的地に辿り着けない場合もあり、バス停からさらに徒歩やタクシーなどを利用する必要があることです。
そのほかにも、点在する観光スポットを巡る定期観光バスや、シュノーケリングなどを目的とするバス送迎付きのアクティビティツアーなどがあります。これらを利用するメリットは、なんといっても効率が良いこと。各スポットを回るためのレンタカー代、タクシー代などの交通費、高速料金、道具のレンタル代などを考えると、コストパフォーマンスにも優れています。そのかわり、行き先やスポットごとの滞在時間が決まっているなど、自由がないことがデメリットと言えます。
03|タクシー
04|レンタサイクル・シェアサイクル
沖縄の風を感じられるレンタサイクルは沖縄の各地にあり、宿泊先のホテルや観光協会などで借りられることもあります。多くは1時間単位からの貸し出しで料金も高くありません。また、坂道に強い電動付き自転車や、おしゃれな小径タイプ、スポーツタイプなど種類もさまざまです。予約なしでも借りることができますが、子ども用の自転車は台数が限られるため、早めの予約をおすすめします。
レンタサイクルのメリットは、機動性が高いので、細道の多い街中など近場の観光周遊に便利なこと。デメリットとしては、雨の日や風の強い日、また沖縄では真夏の炎天下の下では利用しにくいことがあげられます。また、 那覇市近辺にはシェアサイクルのステーションが多数あり、こちらは15分単位から、より手軽に電動付き自転車を利用することができます。
沖縄でレンタカーを借りる際のポイント
沖縄でレンタカーを借りる場合、どんなことを知っておくと良いか、いくつかのポイントをご紹介します。
那覇空港でのレンタルを避ける
那覇空港に到着後、すぐに車が必要と考えて空港付近でレンタカーを借りる人が多いのですが、空港では借りられないため、各レンタカー会社の営業所まで送迎バスで移動しなければならないことがほとんど。時間帯や時期によっては、このバスの利用や貸し出しの手続きに時間がかかることがあります。那覇市内は、ゆいレールなどの公共交通機関があって空港からの移動がしやすいので、空港に到着したら、そのままリムジンバスやゆいレールで宿泊するホテルまで移動し、別の場所でレンタカーを借りる方法もおすすめです。
「車が必要な日」のみレンタルする
旅のプランの中に那覇市内の観光スポットがある場合、場所によってはゆいレールやバスの方が便利な場合があります。車を使わない日があると、その分のレンタル料金や駐車料金が無駄になってしまうので、車があった方が効率的に観光できる場合のみ借りることをおすすめします。また、北部エリアに滞在して観光する場合などは、那覇空港でレンタカーを借りずに、空港からのリムジンバスを利用して宿泊先のホテルまで行き、現地でレンタカーを借りるという方法もあります。
出発手続きに余裕を持たせたスケジューリングにする
那覇空港に到着後、多くのレンタカー会社が空港でお客様をピックアップし、送迎バスで手続きを行う近隣の事務所へ向かいます。先述の通り、この手続きが時間帯や時期によっては混雑するため、空港に到着してから実際にレンタカーで出発するまでに時間がかかることがよくあります。那覇空港到着後のスケジュールは、余裕を持って組むようにしましょう。
行き先に合わせて、移動手段を組み合わせましょう!
いかがでしたでしょうか? 一見すると便利そうなレンタカーの利用にも、実は不便な一面があったり、不便そうなイメージがあるバスやタクシー、レンタサイクルの利用にも、たくさんの利点があります。あなたの旅の目的や行きたいスポットに合わせてさまざまな移動手段を組み合わせて、沖縄観光をより快適なものにしてくださいね。どうぞ、素敵な沖縄の旅を!