沖縄風てんぷら
サクサクした日本料理の天ぷらとは大きく違い、厚い衣に包まれたフリッターのような形状が沖縄天ぷらの特徴です。具は魚、イカ、芋、モズク、いんげんなどバラエティ豊か。てんぷら屋さんやスーパーで売られており、いずれも1個50~60円程度。おやつ感覚で食べられています。ちょっと変わった具材としては、「島らっきょう」や「うりずん豆」と呼ばれる四角い形をした「シカクマメ」も各家庭では食べられています。
ヒラヤーチー
水溶き小麦粉にダシやニラかネギ、缶詰のツナを加えて焼いただけの料理。その手軽さゆえ、昔から台風や停電の際の非常食として県民に親しまれてきました。現在でもおやつや間食、お茶うけとしても食されます。ヒラヤーチーとは、平たい焼き物という意味。韓国料理のチヂミにも似ています。ウスターソースなどを付けて食べられています。
ラフテー
沖縄の代表的な豚肉料理で、いわゆる豚の角煮のこと。豚の皮付き三枚肉を沖縄の地酒・泡盛や醤油で甘辛く煮たもので、中国料理のトンポーローに似ています。皮付きが特徴で、下ごしらえでは表面の毛を直火で焼いて処理することも。居酒屋のメニューでもよく見られます。
ジーマーミ豆腐
沖縄の言葉でジーマーミ(地豆)と呼ばれる落花生を使った郷土料理。豆腐という名前ではあるものの、大豆は使わず、落花生の絞り汁に芋くずを加えてつくられます。料理店で食べられる他、パック容器に入ってスーパーなどで販売されており、お土産にも最適です。
島らっきょう
ネギに似た強い辛味を持つ沖縄独自の品種。沖縄本島では糸満市や伊江島、久米島などが主な産地です。カツオ節をふりかけた島らっきょうの塩漬けは、沖縄居酒屋の定番メニュー。ビールや泡盛のおつまみとして人気です。他の食べ方として、天ぷらもおすすめです。
海ぶどう
沖縄の海に育つ海藻で、プチプチした不思議な食感と、ほんのり香る塩味が特徴。養殖もさかんです。生で食べる他、醤油や三杯酢をタレのようにつけて食します。新鮮な生の状態で出荷されお土産としても人気ですが、冷蔵するとしぼんでしまうので注意が必要です。
スヌイ(もずく)
沖縄では加工されたモズク酢だけではなく、塩漬けや生のもずくを天ぷらやスープなどの料理に入れて食べたりします。昔から三杯酢で食されていたため、「スヌイ(酢のり)」とも呼ばれています。1980年頃、沖縄でモズク養殖業が定着し、いまや全国生産量の99%以上を沖縄産が占めています。
豆腐よう
琉球王朝時代から、宮廷の上流貴族の間で秘伝の珍味として特別に食べられていた料理。紅麹、泡盛を用いた漬け汁に豆腐を長期間漬け込み発酵、熟成させたもので、チーズのようなやわらかくねっとりした食感と上品な味が特徴の珍味。爪楊枝などで少しずつ削って楽しみます。
ミミガー
豚の耳の皮を使った料理で、ポン酢や酢味噌、ピーナッツ味噌で和えたものが一般的。コリコリとした食感が特徴で、お酒のおつまみにもぴったりな珍味。コラーゲンを多く含み、健康や美容に効果ありといわれています。ジャーキーなどお土産用に加工された商品も豊富。