「鉄板焼ステーキレストラン 碧」の取り組み
2年前までは国内外からの観光客でにぎわっていた那覇国際通り。
しかし、緊急事態宣言中はほとんどの店がシャッターを閉め、今まで見たこともない静けさに包まれていました。
そんな国際通りに立つ「鉄板焼ステーキレストラン 碧(へき)国際通り松尾店」は、現在どのような対策を取りながら営業しているのか、取材してきました。
副店長の松茂良栞奈(まつもらかんな)さんは、
「緊急事態宣言中、東町本店はテークアウトと人数制限をしながら予約のみ営業していたのですが、国際通り松尾店は完全休業でした。国際通りにある他のお店もみんなシャッターが閉まって真っ暗で、まるでゴーストタウンのようでしたね。今までにない経験でしたが、スタッフみんなでアイデアを出し合って新メニューを開発したり、サービスの仕方について改めて話し合ったり、少しでも有意義な時間になるよう工夫していました」と話してくれ、コロナ禍でもめげずに、前向きに努力している姿に感銘を受けました。
東京と大阪に支店があるため、沖縄以外でも碧の味を楽しむことはできますが、「やっぱり沖縄で食べたい。早く沖縄に行きたい」という常連客からの声も多かったそうです。
「自粛期間が明け、コロナ前にいらしていたお客さまに再びいらしていただいた時はとてもうれしかったです」と、満面の笑みを浮かべていました。
前津愛来さん、松茂良栞奈さん
現在は少しずつ客足が戻ってきているそうですが、今まで以上に感染対策には気を使っています。
以前はあらかじめテーブルにセットしてたお客さま用の食器やペーパーは、感染予防対策のため来店後に用意するように変更し、客席の間隔を空けてゆったりと座れるようになりました。
スタッフの前津愛来(まえつあいら)さんは「人数制限していた時は、一人一人のお客さまにより丁寧に、集中してサービスできるようになりました。また、マスクをしていると目元しか見えず表情が伝わりにくいため、話し方に気を付け、目で笑うことを意識しています」と、アフターコロナ、ウィズコロナの接客を工夫しています。
碧の特徴の一つは、全て女性スタッフだということ。同性だけの職場なので安心して働けると、職場環境に魅力を感じているスタッフも多いそうです。
「派手なパフォーマンスはありませんが、厳選した県産食材を使い、安心してゆっくりお食事を楽しんでいただける空間づくりに努めています。お子さま連れのお客さまも多く、女性ならではの細やかな目配り気配りを生かした柔らかな接客を心掛けています。国際通りも少しずつ活気を取り戻していますので、またお越しいただけることを楽しみにお待ちしております」。