1月
january
旧正月
旧暦 1月1日
旧暦のお正月。最近は新暦の新年を祝うことが多いが、糸満市や離島などでは今でも旧正月も盛大に祝う。旧正月にはお屠蘇の代わりに泡盛をくみかわし、雑煮は餅の代わりに豚肉の入った汁、大根や人参、豆腐を一緒に炊き込んだものを食べる。
七日節句(ナンカヌシィーク)
旧暦1月7日
七草の節句。スーパーなどでは県外の七草がゆと同じものが売られているが、沖縄の伝統的な七草がゆは、たか菜(シマナー)、大根の葉(デークニバー)、ふだん草(ンスナバー)、よもぎ(フーチバー)、ねぎ(ビラ)などを材料にしていた。
十六日(ジュウルクニチ)
旧暦1月16日
後生(グソウ、あの世)のお正月。親族が揃ってお墓参りや仏壇への拝みをし、祖先供養を行う。供えるのは重箱料理で、内容は地域によって異なるが、白餅や揚げ豆腐、豚の三枚肉や大根の煮付けのなどが入ることが多い。
おきなわ花と食のフェスティバル
1月下旬~2月下旬
沖縄県産の農林水産物をもっと食べて盛り上げることを目的に開催される。新鮮な農水産物をはじめ、各ブースで地のものを使って腕によりをかけた料理・加工食品がずらりと並ぶ。「地産地消」をテーマとした冬の沖縄を代表する人気イベント。
https://www.okinawastory.jp/event/600009427
2月
February
にんじんの日
2月3日
沖縄の定番の家庭料理「にんじんシリシリー」をはじめ煮物や炒め物など、にんじんの消費量の多い沖縄。にんじんの日は日付の語呂合わせから、県内で最大のにんじん生産地である糸満市が制定。
2月ウマチー
旧暦2月15日
ウマチーは「祭り」を意味し、麦や稲、粟などの五穀豊穣と地域の繁栄を祈願する行事。旧暦の2月のほか、3月、5月、6月にもそれぞれ豊作祈願で行われ、2月と3月は主に麦、5月と6月は稲に関して感謝、祈願する。2月ウマチーは麦の初穂祭とされ、無事収穫されること祈って神酒をお供えする。
3月
march
浜下り(ハマウリ)
旧暦3月3日
女性たちが年に一度、浜辺でおいしい料理を食べながらピクニックのように楽しむ行事。花イカ(イカを赤く染めて飾り切りしたもの)や紅かまぼこ、豚三枚肉や天ぷらを詰めた重箱料理のほか、揚げ菓子である「三月菓子」も定番の一品。こうした華やかな料理も浜下りならでは。
伊江島島らっきょうの日
3月6日
沖縄県から島らっきょうの拠点産地として認定されている伊江島で、ちょうど出荷が始まる時季であることや、「6」のかたちが島らっきょうに似ているため制定。伊江島の島らっきょう生産量は県内の約6割を占める。
サーターアンダギーの日
3月14日
小麦粉、卵、砂糖を混ぜてボール型にし、油で揚げた沖縄を代表するお菓子。最近は黒糖や紅芋など、さまざまな味のものがあるほか、スイーツのようにアレンジした商品も多くある。沖縄では「さとう天ぷら」と呼ばれることもある。
三月ウマチー
旧暦3月15日
年に4回あるウマチーのうちの一つ。麦の収穫祭とされるが、地域によっては豊作祈願、豊漁と安全祈願をする。麦で作った神酒を供える。
わったー那覇めしグランプリ
3月上旬〜中旬
那覇の選りすぐりのお店の美味しいメニューが大集合するグルメイベント。新しい那覇の名物料理となり得るお店自慢のメニューを「わったーめし」として出品し、来場客の投票によりグランプリを決定するグルメバトル決定戦が行われる。 https://nahameshi.okinawa/
清明祭り(シーミー)
旧暦3月吉日
家族や親族が集まり、重箱料理や果物、お菓子などをお供えして線香をあげ、お墓参りをする行事。重箱料理の中身は家庭によって異なるが、あん餅やかまぼこ、豚三枚肉、ごぼう、昆布巻が入ることが多い。最近は県内のスーパーや惣菜店に注文することもできる。
4月
april
島ヤサイの日
4月8日
沖縄県で戦前から伝統的に食べられてきた野菜(=島ヤサイ)の消費と生産の拡大を図る目的で制定された。島ヤサイは色合いが濃いものが多く、ビタミンやミネラル類などの栄養価が高いのが特徴。ゴーヤー、ナーベーラー、ハンダマ、フーチバーなど全部で28種類ある。
とうがんの日
4月10日
ウリ科の夏野菜。夏に収穫して冬まで食べられるので冬瓜(とうがん)の名がついたと言われている。沖縄方言名の「シブイ」の4と「トウガン」の10という語呂合わせからこの日に認定。味噌煮、足ティビチ、ソーキ汁などはとうがんを使った代表料理。
島酒フェスタ
第2土・日曜日
県内の47酒造所の泡盛が一堂に会し、試飲・購入ができる「島酒フェスタ」。「酒類コンテンツで観光立県沖縄に貢献する」を合言葉に、泡盛の歴史や文化、また泡盛の飲み方提案やセミナーによる泡盛の楽しみ方講座なども併せて行われる。2018年に第1回開催。2019年は4月13日、14日に開催される。
モズクの日
第3日曜日
モズクの収穫量が全国の99%を占める沖縄。モズクをもっと知ってもらい消費拡大を目的に制定。多くは養殖で天然モズクはとても希少。うるま市や恩納村のほか、離島も含め県内各地で養殖が行われており、モズクの日には各地でモズク料理ワークショップ、早食い競争、即売会などの関連イベントが行われる。
サトウキビの日
第4日曜日
沖縄方言で「ウージ」と呼ばれるサトウキビは沖縄県の基幹作物。収穫期の3月にはサトウキビをたくさん積んだ大きなトラックをあちこちで見かける。4月から新たに植え付けが始まるため、サトウキビの作農家を応援する意味も込めて沖縄県糖業振興協会が1977年に制定。
肉フェスタin NAHA
4月29日を含む2日間
ニク(29日)の日にちなんだ沖縄県内の肉料理を気軽に味わえるグルメイベント。県内各地から約20店舗の肉料理自慢のお店が一堂に集う。暑い沖縄の夏を乗り越える、スタミナチャージにぴったりのイベント。 http://nikufestanaha.blog.jp/
5月
may
四日の日(ユッカヌヒー)
旧暦5月4日
豊漁祈願の日であり、子どもの成長と健康を祈願する日。昔はあちこちにおもちゃ市が立ち、子ども達はおもちゃを買ってもらえる日だった。現在は県内各地でハーリー大会が行われる。また、ハチャグミと呼ばれる米菓子や、クレープのようなポーポーやチンビンを火の神(ヒヌカン:台所の神様)や仏壇に備え、親戚にも配りみんなで食べる習慣がある。
五月五日(グングヮチグニチ)
旧暦5月5日
家庭の仏壇や火の神に家族の健康を祈願し、厄払いをする行事。豆をとろりと煮て麹を加えて発酵させた「あまがし」(現在は大麦、緑豆、黒砂糖で作る)に、菖蒲の葉を添えたものを仏壇に供え食べる風習がある。
ゴーヤーの日
5月8日
沖縄の代表的な野菜として認知度の高いゴーヤー。ゴーヤーの日は語呂合わせと旬であることから制定。苦瓜(ニガウリ)とも呼ばれ、沖縄の代表料理は豆腐や卵などと一緒に炒めるゴーヤーチャンプルー。ビタミンCが豊富で夏バテ防止に食べられることも多い。
黒糖の日
5月10日
さとうきびを収穫して製糖作業をし、販売が本格化する5月。黒糖の日には黒糖の試食や関連商品の販売などを行うイベントも開催される。沖縄県産のサトウキビを100%使用した黒糖は県内8離島のみで生産。沖縄県黒砂糖組合が認定した「沖縄黒糖」のロゴマーク入りが目印。
アセロラの日
5月12日
ビタミンCとポリフェノールが豊富な果実「アセロラ」の日は、産地として有名な本部町が中心となり収穫シーズンの始まる5月に制定。収穫後2~3日で傷むためジュースなどに加工されることが多い。生食できる機会は稀だが、町内に収穫体験ができる農園もある。
五月ウマチー
旧暦5月15日
年に4回あるウマチーの中でももっとも大きな行事とされ、現在は4回のうちこの日のみ残っている地域もある。稲の初穂祭とされ麦の穂で作るシルマシと呼ばれる神酒をお供えする。
6月
june
六月ウマチー
旧暦6月15日
年に4回あるウマチーの一つ。稲の収穫祭として拝所をめぐる儀礼が行われ、神酒をお供えする。近年ではこれに合わせて地域で綱引きを行うところも多い。
六月カシチー
旧暦6月25日
カシチーとはおこわのこと。収穫をお祝いし感謝する行事で、収穫したばかりのもち米でおこわを炊き、火の神に供える。供えるのは炊き込みごはんではなく、「白カシチー」と呼ばれる白いおこわとされている。旧暦8月にも行われる。
父の日お魚フェア
第3土曜・日曜
那覇市泊漁港内にある鮮魚販売店が集まる泊いゆまちで、父の日と周年祭に合わせて開催される。職人による魚の早さばき選手権のほか、那覇市の市魚でもあるマグロの解体ショーや、解体されたマグロの模擬セリなどが行われる。