琉球音楽・民謡の成り立ち

その起源は、12〜15世紀頃に行われていた神遊び(かみあしび。神に歌を捧げる儀式)が起源とされる沖縄の音楽。
三線の音、5つの音からなる独特な音階、沖縄の人々の暮らしとともに伝承、進化してきた音楽は、耳にすれば沖縄の風景がふわりと浮かぶ。
そんな沖縄の音楽の成り立ちをご紹介します。

祈りを起源とする沖縄の音楽

5つの音で奏でられる、沖縄の心のリズム

いまでは県外で耳にすることも増え、一般的になってきた沖縄の音楽。
古くは12〜15世紀頃に行われていた神に歌を捧げる儀式「神遊び(かみあしび)」がその起源とされ、三線の元となる楽器が中国から入り、琉球王朝で発展した宮廷音楽が、今の琉球古典音楽へと繋がっています。
一方、庶民の間で発展してきたのが民謡です。仕事歌として歌われたり、祝いの席などの踊り歌カチャーシーなどが親しまれてきました。またバラードのような情歌も多いようです。

特徴的なのはその音階で、西洋音階の「ド、ミ、ファ、ソ、シ」の5音階でできているものが多い。
中国から伝わり、日本の三味線の起源となった「三線」、3枚の板を打ち鳴らす「三板」、エイサーでよく用いられる「締太鼓」などが演奏に使われます。また、合いの手には「指笛」ならすので、少し練習が必要ですが、指笛をマスターしておくと、ライブなどでカチャーシーが始まった時に参加できるので、楽しみが増えるかもしれませんね。

近年では、この民謡を土台にしたポップスやアメリカの影響を受けたロックなど、本土とは違った流れで沖縄の音楽は息づき、親しまれています。

カチャーシーを踊ろう!

沖縄の人たちが楽しげに両手を頭上に掲げて左右に振り、踊る姿を誰しも目にしたことがあると思います。
このカチャーシーは、沖縄の踊り歌の中でも特に親しまれているもののひとつで、結婚式などの祝いの席、ライブのフィナーレなど、
さまざまなシーンでウチナーンチュたちが踊っています。
正確には踊ることを「アッチャメー」、その時に流れる音楽を「カチャーシー」と呼びますが、それらをまとめて「カチャーシー」と呼ぶのが浸透しています。

カチャーシーとはかき混ぜる、という意味の言葉が語源で、踊り方は簡単。
両手を頭上に挙げて、女性は手を開いたまま、男性は拳を握って空をかき混ぜるように動かすだけ。

もしカチャーシーを踊る場面に出会ったら、最初はちょっと恥ずかしいかもしれませんが、是非思い切って踊ってみてください。
沖縄の人たちとの不思議な一体感を感じることができて、旅の素敵な思い出になること間違いなしですよ。

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掲載日:
2016.03.23

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花笠マハエ