【沖縄・復帰50年現代演劇集】那覇文化芸術劇場なはーとで5月4日より開演
- 掲載日:
- 2022.04.09
2022年5月、沖縄は復帰50年の節目を迎えます。
この節目の年に、沖縄の3劇団が「復帰」を題材に描いた作品が、「那覇文化芸術劇場なはーと」で2022年5月4日(水・祝)~5月14日(土)に上演されます。
「復帰とはなんだったのか」「復帰を経て沖縄は変化したのか、否か」などと作り手、演じ手、観客など関わるみんなで考える、そんな機会にしてみませんか。全作品を観劇いただける観劇パスポートと若い観客への「みらいチケット」なども必見です。
公演情報
沖縄の3つの劇団が描く「復帰」
劇団ビーチロック「オキナワ・シンデレラ・ブルース」
会場:那覇文化芸術劇場なはーと 小劇場
あらすじ:1973 年、沖縄。本土復帰して間もなく1年。飲み屋街のはずれ。さびれた音楽喫茶「BAR 亜熱帯」。戦後、芝居小屋→映画館→A サインバー→音楽喫茶と形を変えて営業を続けてきた。しかし復帰後、経営難に陥り閉店を迫られる。そんな中、店の看板娘が芸能界にスカウトされる。のぼっていく階段の先に見える景色とは。(上演時間:1時間50 分)
劇団O.Z.E 「72’ライダー」
会場:那覇文化芸術劇場なはーと 小劇場
あらすじ:50 歳の同窓会に出席しなかったやーすーのバイク屋に、友人のてっちゃんと長一が訪ねて来た。ビールを飲みながら二次会がはじまり、若い頃のバイクの話等で盛り上がる。そこへ同級生の妙子、みえ、明日香も加わって、最近の近況報告や懐かしい高校時代の話に花が咲く。あの頃と変わっていないところと、変わってしまったところ。悩み多き50 歳。そしてまた「沖縄」も今年、復帰50 年を迎える・・・「復帰っ子」と呼ばれる50 歳の等身大の今と、復帰直前のコザ暴動に参加し、ふるさとへ熱い想いを抱きながらも、バイクで非業の死を遂げたある青年の事件をリンクさせた、劇団O.Z.E 真栄平仁の渾身の作品。(上演時間:1時間50 分)
劇艶おとな団 「9人の迷える沖縄人(うちなーんちゅ)」
会場:那覇文化芸術劇場なはーと 小劇場
あらすじ:1972 年 沖縄の本土復帰を目前に、有識者から主婦、戦争を体験した老婆、沖縄へ移住した本土人などがひとつの部屋に集められた。
「でも貴方、日本がもし、もし万が一、攻めこまれた場合、戦争はしませんって言っていられると思いますか?」
「本土化するってのはどういうことなんだ 」
「私も胸を張って基地はいらないと言いたいです」
「のんびりすることが美徳なら、基地も受け入れてのんびりやったらどうですか 」
語られるそれぞれの沖縄に対する想い、日本への想い、そして戦争、恒久平和への想い、いろいろな想いが交差して、渦の中に引きずり込まれていく。(上演時間:1時間50 分)
全作品を観劇いただける観劇パスポートと若い観客への「みらいチケット」
この企画は3作品の上演を通して、50 年目のいま改めて〝復帰〟について知り考えることがテーマとなっています。全作品を観ていただけるように、3 公演のチケットをセットで購入できる「観劇パスポート」が設定されています。
さらに、〝復帰〟を知らない若い世代、演劇を観たいけどお金が…という学生など演劇の次世代を担う若者にも観てもらえるよう「みらいチケット(若者応援チケット)」の販売もされています。「一口購入いただくと、23歳までの若者が2 名招待で入場できる、というシステムです。