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「ちむどんどん」で砂川智役を務めた前田公輝さんに単独インタビュー！
- 掲載日：
- 2022.10.21
NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」で砂川智役を演じた前田公輝さんに、「おきなわ物語」編集部が単独インタビューを行いました。放送終了後の心境や前田さんがドラマを通して感じた「沖縄の魅力」や「是非訪れてほしい沖縄のおすすめスポット」などをお伺いしました。
「ちむどんどん」の放送が終了していまの心境は？
作品からたくさんの「贈り物」をもらったような感覚
沖縄には縁があるそうですね？
幼少期、琉球少林寺空手で全国優勝し、誕生日がシーサーの日（4月3日）
実は僕、琉球少林寺空手で幼少期に全国優勝しているんです。あと、誕生日がシーサーの日（4月3日）だったり(笑)。沖縄との縁は色々なところで感じます。
お仕事では、中学生のときに「天才てれびくん」というNHKの番組に出たときの企画で、半年間サバニレースという座間味島から那覇まで帆かけサバニという手で漕いでいくレースに参加したんです。練習のために沖縄には何度も通いました。その時に見た星空！あの美しさは、今でも忘れられないです。地平線から出てきてまわっているような感覚、あれはたまんないっすね！
前田さんが感じる沖縄の魅力は？
自然や食からパワーを得られるところが沖縄の魅力の１つ
今、デジタル社会全盛ですが、本来は、生きていく上でネットとか必要じゃなくて。本当は、動物的本能に従うことが体に良いことで、自然に触れることで調和するというか、大地と繋がることで本来の自分が取り戻せる瞬間が絶対あると思うんです。森林浴とか、滝でマイナスイオンを感じながら深呼吸すると…サウナじゃないけど“整った”感じになりました。
食も同じで、初めて島野菜を食べたときに喉が渇かないぐらい瑞々しさや甘さを感じられました。生命力があるからこそ、食材の１個１個が大きかったり。そういう、元気をもらえるというか沖縄の食材からパワーをより感じることで、食の大切さに気づくようなことがありました。
このように自然や食からパワーを得られるところが沖縄の魅力の１つになっていると思います。沖縄に来ると、そういう感覚が研ぎ澄まされるのかなと思います。
好きな沖縄料理を教えてください
ソーキそばにコーレーグースをちょっと滴らしていただくのがルーティン
やっぱりソーキそばが好きですね！今回のドラマで沖縄料理に携わる前からよく沖縄料理のお店に行っていましたが、最初に、海ぶどう、島ラッキョウ、にんじんしりしりを頼みます。ちょっとつまみながら、最後にソーキそばにコーレーグースをちょっと滴らしていただくのがルーティンになっています。
あと、ゆし豆腐が大好きです。ポン酢やしょうがを入れることで味が変わるし、自分の好みで、味のバランスも楽しめる。僕たちは、二日酔いにはしじみ汁とか味噌汁ってなるけど、ゆし豆腐って二日酔いの時に食卓に並んでいても邪魔しない食材ですよね。豆腐はどの家庭にもあるけど、あったかい状態でのゆし豆腐の認知度が高まれば沖縄料理の幅も広がって、沖縄を知るきっかけにもなると思います。
沖縄を訪れる方々に是非体験してほしいことを教えてください
いっぱいありすぎて・・・・
先ほど好きな沖縄料理でも話しましたが、ゆし豆腐はぜひ食べて欲しいです。豆腐が「あったかい、できたて」の状態で食べられるというのが沖縄の醍醐味だと思います。東京で豆腐というと冷奴とか冷たいイメージが強いです。湯豆腐は温かいですが、再度熱を加えるので、風味とか食感も変わってきます。そういう部分で言うと、ゆし豆腐は、出来立ての温かい状態で店頭に並びます。店頭で並ぶ２時間のために何十時間もかけて、手間隙かけて愛情を注いで作っているもので、豆腐を作っている方々の情熱も一緒に味わってもらいたいです。
あと、ヤンバルクイナの「クウ太」！クウ太がアイドルすぎて（笑）誰よりもスターでした！どんな芸能人に会うよりもクウ太に会えたほうが嬉しいって思えるぐらいアイドル性が高くて、「まさか！」でしたね。僕も一応６歳から芸能活動をしているんですが、クウ太はライバル心が芽生えるぐらい可愛かったですね！ぜひ沖縄に来たときには「ヤンバルクイナ生態展示学習施設クイナの森」にいる「クウ太」に会ってほしいです。
まだまだあります。（笑）
「ちむどんどん」を見ていただいていた方には、備瀬のフクギ並木に行ってほしいですね！そして、フクギ並木から海へ向かって「♪見てーいてー♪」ってオープニングのように歌いながら、リールとか撮って！#ちむどんどんでSNSに投稿してほしいですね！とっても楽しいと思いますよ！
前田公輝さんへのインタビューを終えて
去る9月中旬、取材のために来沖された前田公輝さん。お忙しい合間を縫ってインタビューにご対応いただきました。
質問の第一問目のお答えの中で、「僕は一問一答ではなくて、一問十答なんです」とおっしゃいました。その通り、全ての質問に丁寧にたくさんお答えいただきました。それは、一つ一つの物事に対し真剣に考えできることをいくつも準備される前田さんの生き方そのものではないかと感じました。
ドラマでは、自分の目標をしっかり持って、恋もして、前向きに生きる、智を全力で演じられました。あるインタビューで、「暢子にプロポーズを断られるシーンでは心が折れそうだった」とおっしゃっていました。そのような経験が、「自分自身が一年間でここまで変わるかっていうぐらい、朝ドラから贈り物をもらった感覚をすごく肌で感じています」と言わしめているのではないかと思います。
大役を演じきり、燦燦と輝く前田公輝さんの今後のご活躍から目が離せません。
「ちむどんどんの舞台・沖縄」特設サイトを公開中！
「ちむどんどんの舞台・沖縄」特集ページでは、放送を機に沖縄をもっと知りたくなった方や旅したくなった方に向けた情報を発信しています。沖縄らしい食べ物や風景、沖縄特有の文化や風習などを少し掘り下げて知ることができる「ドラマに出てくるアレ」や、ドラマに出てくるうちなーぐちの意味と使い方がイラストでわかる「ちむどんどんで使われるうちなーぐち」など様々な切り口で紹介していますので、是非この機会に合わせてご覧ください！
沖縄に来るたび、「智ニーニー」と役名で呼んでもらえて、反響を実感しています。放送を終えた今、朝ドラという大きな舞台を通して、沖縄と関れたことやメッセージ性の強い僕ら世代にも響くような作品と出会えたことに感謝しています。
今回、智はずっと恋愛していたので（笑）そういった意味で芝居のスキルアップにもつながりました。自分自身が一年間でここまで変わるかっていうぐらい、朝ドラから贈り物をもらった感覚をすごく肌で感じています。
仕事に対する姿勢が更新されていく感覚も含め、そういったものを継続して、朝ドラという看板を少しでも背負い続けていけるよう頑張っていきたいと思います。