連載・おきなわ41物語/キタナカ・ウェルネス

掲載日:
2023.02.24

41、それは沖縄県にある市町村の数です。
本連載「おきなわ41物語」では、41市町村のイマの魅力を現地ライターが独自取材。

地元民しかしらない地域ならではの魅力や穴場スポット、とっておきの寄り道グルメなど、沖縄をもっともっと好きになってしまうような、唯一無二の旅のアイデアを紹介してまいります。

41の物語とともに、新しい沖縄を再発見してみませんか?

今回訪れたのは、グルメ・体験・ショッピング、だけじゃない「北中城村」

那覇から車で約40分。沖縄自動車道・北中城ICを降りてすぐの場所にあるのが、北中城村(通称キタナカ)です。
なだらかな山々が連なる土地は中城湾にも面し、豊かな自然が広がります。風光明媚なことに加え、世界遺産「中城城跡」や国指定重要文化財「中村家住宅」など歴史的な文化財が多く残り、見所満載。近年では、個性溢れるおしゃれなカフェも急増中のエリアです。

一方で北中城村は過去3期連続して女性長寿の村になりました。そこには、土地の恵みをそのままいただき、近所の人たちと集い、笑い、語り合う日々の暮らしがあります。これこそが、地域の人たちが行ってきた長寿になる素養(ウェルネス)だと言えます。北中城村はそんな長寿の村でもあります。

INDEX

| Access |北中城村までの行き方

那覇空港から北中城村までは約25㎞。那覇空港からの移動方法の主流としてレンタカー・タクシーと路線バスがあります。レンタカー・タクシーで約50分、路線バスの場合はルートによって変わりますが、概ね1時間前後でアクセスできます。アメリカンビレッジのある北谷町までは約15分、海中道路があるうるま市へは約30分と人気の観光スポットへの移動にも便利なエリアですよ。

路線バス・高速バスでもアクセス可能!
那覇空港⇒ライカム
高速バス152番/990円(1時間)
那覇空港⇒ライカム
普天間空港線125番/880円(1時間15分)
那覇空港⇒喜舎場(那覇バス)
高速バス111番・117番/940円(45分)
那覇空港⇒喜舎場(琉球バス)
高速バス113番/940円(51分)
那覇空港⇒屋宜原(琉球バス)
具志川線23番/830円(58分)
 

| interview |新たな発見がある、おすすめの目的地を教えてください

世界遺産「中城城跡」、国指定重要文化財「中村家住宅」、「イオンモール沖縄ライカム」。北中城村には観光スポットとされる名所がいくつかありますが、みなさんはどんなスポットを思い浮かべるでしょうか?定番の観光スポットには、多くの人を魅了するストーリーがありますが、今回は、ガイドブックに載っているような有名なところではなく、まだ誰も知らないような場所や、有名な観光スポットでも「そんな楽しみ方があったんだ!」という驚きのある場所を紹介したい!今回は地域を知り尽くした観光のプロ・北中城村観光協会のみなさんに、ズバリこんな質問をしてきました。

「新たな発見がある、おすすめの目的地や新しい楽しみ方を教えてください」

この問いに答えてくれたのは、北中城村観光協会の禰覇(ねは)さん。沖縄へ嫁いで10年。県外出身だからこそみえる北中城村の魅力「キタナカウェルネス」を発見する楽しみを覚え、今では「キタナカ沼」にどっぷりハマっているそうです。
そんな禰覇さんが教えてくれたのは、有名なあのスポットの全く「新しい楽しみ方」でした。加えて、この2月にオープンしたばかりの新しいグルメスポットも教えていただいたのでさっそく紹介していきましょう!

おすすめ①国指定重要文化財「中村家住宅」の新しい楽しみ方

「中村家住宅」は戦前の沖縄の住居建築の特色を全て備えている建物。沖縄本島内では、第二次世界大戦の沖縄戦を経てこのように屋敷構えがそっくり残っている例は極めて珍しく、当時の上層農家の生活を知る上にも貴重な遺構です。現存する建物は、18世紀中頃に建てられたと伝えられており、大きな仏壇や火の神様「ヒヌカン」等、沖縄ならではの文化を感じることができます。そんな「中村家住宅」ではイマ、「見学」以外の様々な楽しみ方ができるのだとか。詳しく教えて頂きました。

「琉球宮廷料理」や「泡盛の利き酒」体験が可能に

三線の演奏を聴きながら琉球宮廷料理を堪能することができるこちらのプラン。18世紀中ごろに建てられた「中村家住宅」の家屋の中で、沖縄が琉球王国だったころの宮廷料理を堪能できるなんて、まるでタイムスリップしたような感覚になれそうですよね。オプションで、泡盛マイスターによる「泡盛利き酒体験」もあり、地域によって使用する水や製法の違う様々な泡盛を飲み比べすることができます。

お問合せ先:北中城村観光協会 TEL/098-923-5888 MAIL/info@kitapo.jp

地元のおじぃガイドと巡る「中村家住宅」の周辺集落(荻道・大城)

荻道・大城集落の歴史は古く、琉球王国が誕生する前から、中城城の城下町として人々の暮らしが営まれてきました。さらに荻道には貝塚があり、太古の昔にこの地域に人が暮らしていた形跡が残されています。そんな集落のおじぃだからこそ話せる、古くから地元の人たちが大切にしてきた習慣やモノのお話。初めて知る沖縄を、北中城で見つけることができるはずです!

お問合せ先:北中城村観光協会 TEL/098-923-5888 MAIL/info@kitapo.jp

「中村家住宅」でウェディング!(企画中)

現在、禰覇さんが所属する北中城観光協会では、「中村家住宅」で結婚式から披露宴までを行えるプラン企画中なのだとか。リゾートウェディングではない、国指定重要文化財「中村家住宅」でしか表現できない沖縄の空間と時間を楽しめそうですよね。詳細が決まり次第ご紹介したいとおもいます。

お問合せ先:北中城村観光協会 TEL/098-923-5888 MAIL/info@kitapo.jp

おすすめ②世界遺産「中城城跡」の新しい楽しみ方

中城城(なかぐすくじょう)は15世紀の琉球王国・尚泰久王代、護佐丸のグスク(城)で、沖縄のグスクの中で最も遺構がよく残っていることが知られています。石垣の上に立つと西に東シナ海、東に中城湾(太平洋)、さらには洋上の島々まで見渡せる景観から沖縄で人気の観光スポットのひとつです。2000年11月に首里城跡などとともに世界遺産に登録された「中城城跡」にも新しい楽しみ方があるというのでお聞きしました。

世界遺産でウェルネスヨガ

琉球王朝時代の記憶を今に伝える世界遺産「中城城跡」で行うウェルネスヨガです。世界遺産のパワーと大地・天・海からのエネルギーを深い呼吸と流れるような動きで全身に取り込むことができます。

お問合せ先:EMウェルネス暮らしの発酵ライフスタイルリゾート TEL/098-935-1500

地元のおじぃガイドと巡るハンタ道ウォーキング

ハンタ道は、琉球王国時代前半の首里城から勝連グスクを結ぶ幹線道の一部です。沖縄の方言でハンタとは崖のことで、その名の通りハンタ道の起伏に富んだ地形や、東側に広がる村落風景と中城湾が重なる風景は一見の価値があります。

お問合せ先:北中城村観光協会 TEL/098-923-5888 MAIL/info@kitapo.jp

おすすめ③北中城村の新名所「村の角煮まんじゅう」

「中城城跡」に来たら是非立ち寄ってほしいのが、こちらの村の角煮まんじゅう「喜喜」です。地元北中城村出身の5人組が「中城城跡」の城下町に当たる大城エリアで2023年2月にオープンしたお店です。店内は「モダン琉球レトロ」をコンセプトに、細部までこだわったデザイン。メインとなる「村の角煮まんじゅう」は全て、ひとつひとつが手作り。

| model course |紹介スポットも回れる、とっておきの旅プラン

キタナカ・ウェルネスを全身で感じる3日間

今回ご紹介したスポットを楽しみながらキタナカを感じられるモデルコースを作ってみました。今回の取材を通して改めて、北中城村には通過するだけではもったいない見どころがたくさんあることを筆者も再認識!そしてこれらの見どころは、是非北中城村にゆったり「滞在」しながら味わっていただきたいと感じています。じっくり2泊3日、キタナカ旅をしてみませんか?

1日目:宿泊先の「EMウェルネス暮らしの発酵ライフスタイルリゾート」に荷物を預けて、キタナカウェルネスを全身で感じる二泊三日の旅スタートです!北中城の新スポット村の角煮まんじゅう「喜喜」でランチした後は、国指定重要文化財 中村家住宅と隣接する地元集落散策。夕食は「EMウェルネス暮らしの発酵ライフスタイルリゾート」で体に負担をかけない美味しいごはん、化学物質の少ないお部屋、深い眠りで今日の疲れを明日に持ち越しません。

2日目:世界遺産「中城城跡」での朝ヨガでリフレッシュした後、ハンタ道ウォーキングを。東側に広がる村落風景と中城湾が重なる美しい風景が癒してくれます。

3日目:ホテルから歩いていける「喜舎場・仲順集落」の散策後、村のコミュニティバス(グスクめぐりん)で車窓からキタナカの風景を楽しむバス旅を満喫して。

モデルコースを詳しく見る

| 編集後記 |おきなわ物語編集部

北中城村観光協会の禰覇さんにお話をお聞きし、すっかりキタナカファンになってしまいました。

面白いと感じたのは、キタナカには古いものと新しいものが混在するという点です。世界遺産の中城城跡や国指定重要文化財中村家住宅とその周辺の集落は非常に歴史が感じられます。一方でイオンモール沖縄ライカムとその周辺の高層マンションは新しい沖縄です。今回ご紹介いただいたプランも、歴史が感じられる場所で行う新しい楽しみ方でした。

そしてもう一つ興味深かったのは、紹介された新しい楽しみ方が、健康長寿の村が行ってきた、「運動・食事・信仰・繋がり」を体感するという内容で、北中城村は、健康長寿の秘訣のヒントが得られる場所だという事を教えられました。ここにも新たな発見がありました。

そんなウェルネスなキタナカで、いままで見たことがない沖縄を見つけて欲しいなと思います。

| comment |一般社団法人北中城村観光協会 禰覇さんからのメッセージ

人との繋がりからみつけた「北中城村」の新たな観光コンテンツを皆様へ発信しています。
まだ知らない沖縄をみつけるなら「北中城村」がオススメ!
是非、北中城村へお越しいただき、五感で皆さんのウェルネス(健幸)を満たしてください♪

一般社団法人北中城村観光協会

北中城村観光協会は観光を通じて “ キタナカグスク ”を発展させるそんな団体です。事務所はイオンモール沖縄ライカムの1Fにありますので、お買い物の途中にでもお立ち寄りください。お待ちしてます!

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