連載・おきなわ41物語/沖縄最北端の島!伊平屋島
- 掲載日:
- 2024.07.03
41、それは沖縄県にある市町村の数です。
本連載「おきなわ41物語」では、41市町村のイマの魅力を現地ライターが独自取材。
地元民しかしらない地域ならではの魅力や穴場スポット、とっておきの寄り道グルメなど、沖縄をもっともっと好きになってしまうような、唯一無二の旅のアイデアを紹介してまいります。
41の物語とともに、新しい沖縄を再発見してみませんか?
沖縄有数の透明度を誇る海と、夜空の美しさが際立つ島。
本島北部の運天港からフェリーでおよそ80分。伊平屋島は、沖縄でも有数の透明度を誇る美しい海と、夜空の美しさが魅力の島。島で受け継がれてきたおもてなしの心「いへやじゅーてー」に代表される、今も昔も変わらない人々のあたたかな営みが「沖縄の原風景」として残っています。
伊平屋島と橋でつながる野甫島は、手付かずの自然が数多く残る島。透明度の高い美しい海では、近年、沖縄でも最大級のテーブルサンゴ群が発見され、ダイビングスポットとしての人気も高まっています。
INDEX
| Access |伊平屋島までの行き方
最新の出航時間は以下ご参照ください。
https://www.vill.iheya.okinawa.jp/
| interview |新たな発見がある、おすすめの目的地を教えてください
沖縄でも有数の透明度を誇る美しい海と、夜空の美しさが魅力の伊平屋島ですが、今回は、そんな定番スポットだけでなく、まだ誰も知らないような伊平屋島を紹介したい!地域を知り尽くしたみなさんに、ズバリこんな質問をしてきました。
「新たな発見がある、おすすめの目的地や新しい楽しみ方を教えてください」
この問いに答えてくれたのは、一般社団法人伊平屋島観光協会 の白井さん。
「私は県外の出身なのですが、学生時代に沖縄を訪れ、その美しさに魅せられ沖縄のいろいろなところに行きました。その中でも離島の海の美しさは別格で、最終的にこの伊平屋島に落ち着きました。そんな美しい伊平屋の海ですが、そこで獲れる新鮮な魚も抜群です。また、海と同じく山の自然も豊かです。そんな豊かな伊平屋島の山で自生した植物使った民具づくり体験ができたり、民具を購入できるお店もぜひ足を運んでいただきたいです。」と語る白井さん。
では、白井さんの案内で、懐の深い伊平屋島の魅力に出会う旅に出かけましょう。
白井 和樹さん
一般社団法人伊平屋島観光協会 主任
福岡県出身。学生時代に初めて沖縄を訪れその美しさに魅了され、沖縄県内をくまなく回り、最終的に伊平屋島に定住する。専門はダイビングで、BSACスノーケル&スキンインストラクター、OKCA認定カヤックガイド、水難救助員等の資格を持つ。
伊平屋の海の恵みを感じる 海釣り&グルメ&絶景
伊平屋の海の恵みを感じる 海釣り&グルメ&絶景をご紹介します。海釣りは、雷雲がなければ出航しますので、雨降り時のお助けプランにもおすすめです。
海釣り体験
伊平屋島から橋で渡れる野甫島の野甫港から出港します。船長はMIUマリンの高良 幸雄さん。雨でもこの海の美しさです。
通ってきた野甫大橋を背にして沖合に出て、魚群探知機を見ながら船長が停泊してくれます。釣り竿の使い方や餌のつけ方など船長が優しく説明してくれるので、女性や初心者の方でも楽しめます。釣り初心者の彼女は、約1時間で10匹ほど釣りあげました。2匹同時釣りも!
グルメ
海での釣りが終ったら今度は陸で海の恵みを味わいましょう。海産物料理「海漁」で、刺身盛り合わせ定食、魚のマース煮定食、魚の煮付け定食をいただきました。自分が釣った魚を持ち持ち込めば調理も可能です。
海の絶景スポット
伊平屋の陸の恵みを感じる 自生植物を使った民具づくり&絶景
伊平屋の陸の恵みを感じる体験は、自生植物を使った民具づくりです。200mを超える山々。広々とした田畑。そんな素朴な自然が残る、伊平屋の自生植物を使った民具づくり体験で、伊平屋の陸の恵みを感じることができます。
種水土花(しゅみどか)
伊平屋の素材を生かした非常に人気のオリジナル民具のギャラリーと体験工房です。伊平屋島限定品はもちろん、民具体験も伊平屋島限定のメニューがいっぱいです。
- 住所
- 沖縄県島尻郡伊平屋村字我喜屋2135-63
- TEL
- 090-1944-6702
月桃縄で編む手吹きガラスの浮き球
古くから漁で使われてきたガラスの浮き球。それはひとつひとつガラス職人の手づくりによってつくられていたため、歪みや廃瓶の色もまた、味わい深いものになっています。縄は沖縄の月桃で、宮古島、伊平屋島のおばぁによって丁寧に編まれたものを使い、種水土花で仕立て漁師網と同じ編み方で編み上げていきます。光が透けて美しい浮き球は窓際のインテリアにも最適です。
我喜屋の稲藁ほうき
伊平屋島は沖縄でも珍しいお米の産地。種水土花のある我喜屋集落で今年刈り取られた稲藁を使って、沖縄に伝わるほうきを作ります。ほうきは埃(邪)をはく魔除けとして、お飾りや実際のお掃除に。また、妊婦さんのお腹をなでてあげると安産祈願にと、お土産にも喜ばれます。
ギャラリー
種水土花の敷地内には、種水土花の作品に触れることができる「ギャラリー」があります。ここでは、種水土花のオリジナル作品のほか、植物パターンのTシャツやピアスやブレスレットなどのアクセサリーを展示販売しています。また、草編みのトレーやカゴに伊平屋島の特産物を詰め合わせたギフトセットなどもあるので、島のお土産に最適です。
陸の絶景スポット
沖縄最北端の店 田名共同売店
沖縄県最北端に位置する有人離島「伊平屋島」ですが、伊平屋島内で最北端の店「田名共同売店」は、沖縄県で最北端の店になります。
島の北側、田名地区の人々の生活をささえるお店
食料品はもちろん調味料や生活雑貨まで、ほぼコンビニエンスストアと同じラインナップが並びます。
こちら、コンビニエンスストアのレジ脇でよく見かけるやつです。今日はホットドックは売り切れたようです。
| model course |紹介スポットも回れる、とっておきの旅プラン
【伊是名村・伊平屋村】沖縄最北端の地でアイランドホッピング!
伊是名島・野甫島・伊平屋島3島巡ってコンプリート!
伊是名島は琉球国王・尚円王生誕の地であり、サンゴの石垣とフクギ並木の町並みが美しい島。伊平屋島は、沖縄有数の透明度を誇る海と夜空の美しさが魅力。野甫島は手つかずの美しい自然が残り、ダイビングスポットとしても人気です。3島をアイランドホッピングして、コンプリートする旅です。
| comment |一般社団法人伊平屋島観光協会からのメッセージ
一般社団法人伊平屋島観光協会
7/13(土)14(日)の第36回いへやまつりでお会いしましょう!
沖縄の島々の中でも最北端にある伊平屋島。細長い形をしたその島には、素朴な自然と、変わらぬ文化が生き続けています。200mを超える緑の山々。広々とした田畑、サンゴ礁が連なる海岸線。そして澄んだ美しい海。神々と伝統が息づく、「てるしの」の島へお越しください。
※「てるしの」とは太陽神を表す古語で、伊平屋島には天照大神が隠れたとされる岩戸伝説も残っています。
神秘の島「伊平屋島」
沖縄最北の有人島「伊平屋島」最高で50mの透明度を誇る美しい海と沖縄の原風景が今なお残る数多くの伝説や神々が息づく神秘の島
| 編集後記 |おきなわ物語編集部
今回取材で伊平屋島を訪れ、レンタカーで伊平屋島走って一番印象的だったのはその地形でした。細長い島の大部分は緑豊かな山々が占めており、わずかな平地に集落や田畑が点在していました。山があるということは水が豊富で、水が豊富ということは作物ができるということから、数千年前から人が住みついていた豊かな土地だということが理解できました。沖縄有数の米どころである伊平屋島のお米「ちゅらひかり」も美味しかったです。そんな豊かな伊平屋島に来て、海の恵み・陸の恵みを感じられる体験をして絶景に癒されて、美味しいお米を食べていただきたいと思いました。
【ピックアップ】沖縄離島観光情報をもっと知りたいなら!
沖縄離島の観光情報サイト「沖縄しまさんぽ」
「沖縄しまさんぽ」には、まだ知られていない新しい体験と非日常な世界が広がる魅力的な島々を、ゆっくりと散歩するように時を忘れて楽しんでいただきたい、という思いが込められています。
美しい海と白い砂浜、食材にこだわった島グルメ、思い出に花を添えるフォトスポットなど、あなたを待ってる島々がたくさんあります。離島情報満載の「沖縄しまさんぽ」で、あなたに合った島の楽しみ方を見つけてください。