大綱引きイベントの紹介(沖縄の伝統行事)
- 掲載日:
- 2019.09.06
沖縄では旧暦の6月~8月(新暦の7月から9月頃)にかけて各地で綱引きが行われます。
沖縄の綱引きは、基本雄綱と雌綱と呼ばれる2本の綱の先に作られた輪をカナチ棒で結合させて、東側の雄綱と西側の雌綱に分かれて引き合うのが特徴です。中には、激しくぶつかり合いをする「けんか綱」と呼ばれる綱引きもあります。
もともと地方における農村行事としての綱引きは“綱を引くことで豊年を引き寄せる”とされ、豊漁・豊作祈願・厄払い・害虫よけ・雨乞いの意味が込められ、勝負の結果で吉凶を占ってきました。
基本は年に1回行うところが多いですが、中には、数年ごとに引くところ、あるいは毎年やって数年ごとに大きく引くところ、さらには年に2回引くところと地域によって様々。それぞれの個性の違いを比べてみるのも綱引きの楽しみ方のひとつです。
沖縄の三大綱引き
沖縄三大綱引きである『那覇大綱挽』、『糸満の大綱引き』、『与那原の大綱曳き』と、各地域に伝わる綱引きを紹介します。
那覇大綱挽
1450年ごろに慶賀綱として始まり、古い歴史文化と誇り高い伝統を有する綱挽行事。1971年に那覇市制50周年記念行事として復活し、大綱の綱を挽くことにより、幸せと平和を引き寄せ、家庭円満、商売繁盛、子孫繁栄、無病息災を願う沖縄の伝統的文化行事となりました。1995年に、全長200m・総重量43トン・挽き手15000人・参加人員27万人(米藁で製作された世界一の綱)としてギネス認定。以来、県内外のみならず、海外からの参加者も年々増加。今では沖縄を代表するイベントとなっています。
日時 | 2019年10月12日(土)~10月14日(月・祝) |
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場所 | 国際通り(旗頭行列 10/13 11:30~14:00) 国道58号線(大綱引挽 10/13 14:45~17:00) |
入場料 | 無料 |
駐車場 | なし |
問合せ | 那覇大綱挽保存会事務局 TEL:098-866-4858 |
糸満大綱引
糸満大綱引は毎年旧暦8月15日に行われる古式豊かな伝統行事で、県内でも中秋の名月に綱引きを行うのは糸満大綱引のみとなっています。大綱引の前には、「道ジュネー」と呼ばれるパレードがあり、旗頭を先頭に舞踊や伝統芸能を披露しながら練り歩きます。
大綱引の方法は、南北両陣営から「イチマンマギー」、「マカベチャーン」という糸満の伝説上の人物に扮した若者が綱の中央で対時し、にらみ合いがすんだら、いざ本番です。 糸満大綱引は平成25年度に、ふるさとイベント大賞において全国169件の中から大賞を受賞し、名実ともに糸満を代表する伝統行事となりました。
日時 | 2019年9月13日(金)【旧暦8月15日】 8:30~18:00 |
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場所 | 糸満ロータリー(糸満小学校) ~ 白銀堂 間 [県道256号線] |
観覧料 | 無料 |
駐車場 | あり(無料) |
問合せ | 糸満大綱引行事委員会(糸満市役所商工観光課内) TEL:098-840-8135 |
与那原大綱曳まつり
与那原大綱曳は豊年祈願の神事として、琉球王国の尚永王代(1573年~1588年)に始まったといわれ、東西に分かれた雄雌2本の結合によって実りを予祝し、勝敗によって豊凶を占う伝統ある行事です。東西合わせて90m、重さは5トンあり、支度を乗せた大綱が街を練り歩く様は、竜神のうねりを思わせ勇壮。大綱が合わさりカナチ棒が入った瞬間、綱が地面に叩き付けられて綱曳がスタート。東西に引き合いながらの攻防は見る人を魅了し、曳く人の心を熱くさせます。大綱曳に参加すると無病息災、子孫繁栄のご利益があるといわれ、毎年、町内外から多くの人々が訪れます。ほかにもコンサートや花火なども開催されます。
日時 | 2019年8月3日(土)・8月4日(日) ※8月19日 10:00~、8月20日 9:00~ |
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場所 | 大綱曳会場:御殿山青少年広場/まつり会場:与那古浜公園 |
観覧料 | 無料 |
駐車場 | あり(無料) |
問合せ | 与那原大綱曳まつり運営委員会(与那原町役場企画観光課内) TEL:098-945-5323 |