那覇市出身。高校卒業後、関東で約8年間、木造住宅の建設に携わった後、28歳で沖縄に帰郷。沖縄県内で木造住宅の建築や現場監督を担当し、2023年2月から首里城正殿の復元工事に携わる。
関東で木造住宅の建築技術を磨いた後、首里城火災があった2019年に沖縄に帰ってきました。火災が起こる以前は木造住宅の建築やリフォームの施工管理を行っていましたが、首里城正殿の工事が始まると聞き、「世界中の人々が注目する工事。雑用でもいいから、どうしても携わりたい」との思いが強くなりました。勤めていた会社の親方に首里城関連の工事依頼があれば自分に声をかけてもらうようお願いし、念願かなって2023年2月から
復元工事に携わっています。これまで、木材に割れ目をつくる背割りの作業や柱の加工を行い、現在は原寸図を基にした実物大模型の製作などを担当していて、山本信幸総棟梁の下、安全第一に、以前の首里城よりもより良い物を作ろうと、宮大工や職人ら関係者が一致団結して取り組んでいます。後輩たちに伝えられるよう、少しでも多くの経験と技術を覚えたいです。