連載・おきなわ41物語/新しい発見がいっぱい!八重瀬町
- 掲載日:
- 2024.05.17
41、それは沖縄県にある市町村の数です。
本連載「おきなわ41物語」では、41市町村のイマの魅力を現地ライターが独自取材。
地元民しかしらない地域ならではの魅力や穴場スポット、とっておきの寄り道グルメなど、沖縄をもっともっと好きになってしまうような、唯一無二の旅のアイデアを紹介してまいります。
41の物語とともに、新しい沖縄を再発見してみませんか?
歴史的資源や桜の名所など見どころ満載
約2万2千年前の人骨「港川人」が発見された港川遺跡や、沖縄の村落獅子では最古といわれる巨大な石彫大獅子など、沖縄の歴史に関わる貴重な財産を有する八重瀬町。町内には多数の石彫獅子が点在しており、個性豊かなシーサーを探しながらの散策もおすすめです。また、桜の名所として知られる八重瀬公園には、500本以上の寒緋桜が植えられており、開花時には訪れる人の目を楽しませてくれます。肥沃な大地と美しい海の恩恵を受けたのどかな土地でありながら、那覇エリアへのアクセスも便利です。
INDEX
| Access |八重瀬町までの行き方
八重瀬町へのアクセス
「那覇空港」から「南の駅やえせ」まで
<車・タクシーの場合>
所要時間:35分(※道路の混雑状況により所要時間は変動します。
<バスの場合>
(1)那覇空港からゆいレールに乗って那覇バスターミナルへ向う。『那覇空港駅』にてゆいレール乗車→『旭橋駅』下車
(2)『旭橋駅』から徒歩で『那覇バスターミナル』へ。
那覇バスターミナルは『那覇オーパ』という施設の1階にございます。
頭上に見える『那覇オーパ』の看板が目印です。
(3)『那覇バスターミナル』から『南の駅やえせ』へ
那覇バスターミナルにて「琉球バス50番」乗車→『具志頭バス停』下車
所要時間:53分(※目安になります)
| interview |新たな発見がある、おすすめの目的地を教えてください
約2万2千年前の人骨「港川人」が発見された港川遺跡や、沖縄の村落獅子では最古といわれる巨大な石彫大獅子など、沖縄の歴史に関わる貴重な財産を有する八重瀬町ですが、今回は、そんな定番スポットだけでなく、まだ誰も知らないような八重瀬町を紹介したい!地域を知り尽くしたみなさんに、ズバリこんな質問をしてきました。
「新たな発見がある、おすすめの目的地や新しい楽しみ方を教えてください」
この問いに答えてくれたのは、一般社団法人八重瀬町観光物産協会 地域おこし協力隊 の森脇さんと川口さん。
「私たちはちょうど一年前に、地域おこし協力隊として八重瀬町に赴任しました。沖縄県南部にあり、糸満市と南城市に挟まれ、通り過ごされる街というイメージがある八重瀬町ですが、1年住んで八重瀬町のすみずみまで歩いてみて感じるのは、通り過ごすだけではもったいない!八重瀬町は、新しい発見をいっぱいできるところ!だという印象です。そんな八重瀬で出会える新しい発見を私たちがご紹介したいと思います。」と語るお二人。
では、お二人の案内で、八重瀬で出来る新しい発見を巡る旅に出かけたいと思います。
左:森脇夕月さん、右:川口望美さん
一般社団法人八重瀬町観光物産協会 地域おこし協力隊
森脇夕月さん
1999年東京生まれ。美大卒業後、東京のデザイン事務所で3年勤務。2023年4月から現職。イラストやデザインのスキルを活かして2年目突入。まだまだ新鮮なことだらけの濃厚カルチャー満載の沖縄で暮らしながら、楽しみながら、活動中。
川口望美さん
京都市出身。ウェディングプランナーとして神社仏閣やホテル、ゲストハウス、リゾートウエディングのプランニングを担い、沖縄への憧れから移住。現在は南の駅やえせでのイベント企画や、サッカーキャンプ、ヨガ教室の運営、リーガルウエディングの導入に向けて奮闘中!
新しい発見がいっぱい①
八重瀬町に来たらまずはココを目指せ!南の駅やえせ
新しい発見がいっぱい②
え!那覇空港から約35分の場所でこの豊かな自然!?
新しい発見がいっぱい③
パン屋さんから泡盛酒造所まで!
バリエーション豊かなグルメスポット
新しい発見がいっぱい①八重瀬町に来たらまずはココを目指せ!南の駅やえせ
南の駅やえせは、2023年5月にリニューアルオープンした、八重瀬町観光拠点施設。
目印は、「幸運が訪れる!?勝利のV字ガジュマル」です。
入口を入ると左側にドーンと大きな八重瀬町観光マップがあります。イートインスペースもあるので、地図を見ながら作戦会議ができますよ。わからないことがあれば、八重瀬町観光物産協会の窓口もあるのでお気軽にお声がけ下さい。八重瀬町観光のスタートはココからです!
■八重瀬町観光物産協会の窓口受付時間及び定休日:8:30〜17:15・土日祝休み
店内は新しい発見がいっぱい!
壁面には、それぞれの地域の特産物を集めた「全国地域おこし協力隊物産コーナー」があります。
八重瀬町地域おこし協力隊の二人が全国の協力隊に企画を呼びかけ、12地区の地域おこし協力隊が集結しました。
展示・販売は5月末迄です!お見逃しなく!
新しい発見がいっぱい② え!那覇空港から約35分の場所でこの豊かな自然!?
八重瀬町は那覇市に近く、町の北端は県庁から約4.7㎞、役場(本庁舎)までは、約7㎞といとても便利な場所にあるにも関わらず、豊かな自然が残っています。八重瀬町で出来る新しい発見②では、「え!那覇空港から約35分の場所でこの豊かな自然!?」と思うようなスポットをご紹介します。
①玻名城の郷(はなしろのさと)ビーチ
知る人ぞ知る南部屈指の天然ビーチ。
ザ・サザンリンクスリゾート施設内の道を抜けたところに、ほぼ地元の人にしか知られていない穴場ビーチがあります。
浅瀬が続くこのビーチでは、色とりどりの熱帯魚やサンゴを見ることができ、透明度も高いため、地元の人がよくシュノーケリングに訪れます。
※常駐管理人はおりませんので安全には十分注意してください。
②ハナンダー
ハナンダーは琉球石灰岩(りゅうきゅうせっかいがん)からできた天然の橋で、橋の下には白水川(しらみずがわ)が流れています。
もともとは洞窟だったものが侵食または地殻変動で洞窟が崩れ、現在の形になったと考えられています。
古くから住民や旅人を幾度となく渡してきたその橋は、今もそのままの姿でここにあります。
長さ約29m、幅約10m、高さ約10m
③ホロホローの森
わずか600mの遊歩道には100種類以上の植物が自生し、多くの生き物に出会うことができる貴重な命の森です。
草木が揺れる心地よい音と風の中で散策していると近づいてくる波の音…
実は森から海へ抜けることができます。
④具志頭浜(ぐしちゃんはま)
この浜は「ぐしちゃんはま」と呼ばれ、草地と砂浜が入交じり数百メートル続く海岸には多くの奇岩を見ることができます。
またイノーでは生き物観察ができたり、ウミガメが産卵に訪れたりするビーチです。
新しい発見がいっぱい③ パン屋さんから泡盛酒造所まで! バリエーション豊かなグルメスポット
八重瀬町で出来る新しい発見③ では、沖縄そばの老舗から地元の人が通う定食屋さんに八重瀬町唯一の泡盛酒造所までバリエーション豊かな八重瀬町のグルメスポットを紹介します。
①屋宜家(やぎや) 沖縄そばと茶処
沖縄古民家で味わう沖縄そばとスイーツ。自慢の「沖縄そば」を初め、麺にアーサを練りこんだ「アーサそば」、ヨモギを練りこんだ「ヨモギそば」、豆乳を練り込んだ「豆乳そば」もオススメ!「黒蜜きな粉黒糖氷ぜんざい」や、「豆乳入りクリームぜんざい」など、オリジナルスィーツも充実!
ゆったりとした時の流れの中でお食事を楽しんでいただき、心地よいひと時をお過ごしください。
- 住所
- 八重瀬町大頓 1172
④サザンチャペル キラナリゾート沖縄
サザンチャペル キラナリゾート沖縄は、沖縄県南部八重瀬町に、2023年7月にオープンした結婚式場です。 圧倒的なスケール感の絶景を望み、緑豊かな高台に位置し、沖縄の文化とモダンが融合した洗練されたデザイン空間で寛ぎのウエディングを。こちらでは定期的にグルメフェアが開催されます。リゾートウェディングをお考えの方は要チェックです!
- 住所
- 島尻郡八重瀬町玻名城534
- TEL
- 098-840-7220
⑤ジェラート アカヒロ
旬のフルーツを使ったケーキやマカロン、焼き菓子などフレッシュな美味しさを提供する南風原町津嘉山の洋菓子店「パティスリーアカヒロ」の姉妹店です。
ケーキ屋さんならではのアイデアがいっぱい詰まった濃厚で口どけのよいジェラートが特徴で、数あるフレーバーの中から季節に合わせて常時20種類のジェラートが並びます。店内にはイートインスペースがあるので、ゆっくり食べられますよ。
- 住所
- 島尻郡八重瀬町伊覇55-4
- TEL
- 098-996-2265
⑥ブーランジェリー エンネ
2023年2月に、内田製パン(八重瀬町)の跡地にオープンしたパン屋さんです。こちらで食べられるのは、“毎日食べられるハード系”パン。
「粉の風味や味の濃さをダイレクトに感じられるのが、ハード系パンの魅力です」と語るオーナーの金子さん。平日は18〜20種類、週末は25種類ほどが並びます。
- 住所
- 島尻郡八重瀬町富盛337
⑦神谷酒造所
神谷酒造所は1949年創業で、代表銘柄「南光」は終戦直後の混乱の中、南部の希望の星として命名されました。
「何事にも忠実であれ」というポリシーのもと、学び取った伝統の醸造技術を踏襲しつつ、1本1本に心を込めて風味豊かな泡盛造りを心がけている八重瀬町唯一の酒造所です。
※工場見学&試飲可能(要予約)
- 住所
- 島尻郡八重瀬町世名城510-3
- TEL
- 098-998-2108
| model course |紹介スポットも回れる、とっておきの旅プラン
さあどこから巡ろうか。レッツやえせぶらり旅。
めんそーれ 八重瀬町!!
車をちょいと走らせて、サトウキビ畑を抜け、空が広くなれば、めんそーれ 八重瀬町!!ここは文化が色濃く残るまち。
南の駅やえせには、町産野菜や特産物が大集合。さあどこから巡ろうか。レッツやえせぶらり旅。
| comment |一般社団法人八重瀬町観光物産協会からのメッセージ
一般社団法人八重瀬町観光物産協会からのメッセージ
5/25(土)26(日)の周年祭でお会いしましょう!
一般社団法人八重瀬町観光物産協会は、2022年2月28日に沖縄県内では39番目の観光協会として設立されました。事務所は南の駅やえせ内にあります。八重瀬町はまだまだ知られていない沖縄がいっぱいあるので、八重瀬町にお越しの際は、まず南の駅やえせに立ち寄っていただき様々な情報をゲットしてください!スタッフ一同みなさまのお越しをお待ちしております!
| 編集後記 |おきなわ物語編集部
今回の取材を終えて、タイトルを「新しい発見がいっぱい!八重瀬町」にしました。その通り、リニューアルして八重瀬で一番の賑わいの場に生まれ変わった南の駅やえせ、那覇空港から車で約35分のところにこんな手つかずの自然があったか!という驚き、新規オープンしたお洒落なパン屋さんやジェラート屋さん、などなど多くの新しい発見がありました。あまりに多すぎて、この記事では紹介しきれなかった発見スポットはモデルコース内に盛り込んでいますので、そちらも是非ご覧ください。
八重瀬町に行かれたら、まず南の駅やえせに立ち寄っていただき、元気で気さくな八重瀬町観光物産協会の皆さんとゆんたく(おしゃべり)をしてから八重瀬町を巡ると、新しい発見がいっぱいできると思います。
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連載・おきなわ41物語
沖縄にはまだ知られていない魅力いっぱい
41、それは沖縄県にある市町村の数です。おきなわ「41」物語では、41市町村のイマの魅力をひとつずつ独自取材。
地元民がおすすめする地域ならではの魅力や是非訪れてほしい穴場スポット、寄り道グルメなど、新しいローカル旅の目的地を紹介してまいります。
41の物語とともに、新しい沖縄を再発見してみませんか?
南の駅やえせは、八重瀬産の野菜や果物だけでなく、料理好きな人や若い人も楽しめるよう、調味料やパスタの売り場を設けています。ここでしか手に入らない商品もありますので、是非掘り出し物をゲットしてください!
2024年5月25日(土)26日(日)にはリニューアルオープン1周年を記念したイベントが開催されます。是非、お越しください!お待ちしています!
左:森脇夕月さん、右:川口望美さん
【公式】南の駅やえせInstagram