運転初心者でも大丈夫!レンタカーの沖縄旅行はここに注意
- 掲載日:
- 2023.02.06
沖縄では運転初心者もレンタカーを借りられる?
待ちに待った沖縄旅行。限られた日数や時間の中で有名スポットや憧れの場所など、みなさんそれぞれに行きたい場所があると思います。効率良く移動するには、やはり「レンタカー」の利用が便利ですが、慣れない土地で車を運転するのは、ちょっぴり不安もありますよね。
特にドライバー歴が浅い運転初心者にとっては、土地勘をはじめ実際に車が借りられるのか、沖縄ならではの注意事項はあるのかなど、気になることが多いはずです。この記事では、そのポイントをお教えします。
まず、「運転初心者でもレンタカーを借りられる?」についてお答えすると、「レンタカー会社によって異なる」のが現状です。例えば、「免許取得後6カ月以上経過していること」や「補償を付けたら可」など、制限や条件が設定されている場合がありますので、事前の問い合わせをおすすめします。
INDEX
運転初心者が知っておきたい沖縄の道路事情
沖縄の道路事情のポイントですが、とにかく渋滞が多いこと、時間帯や交通量によって道路規制があることは、最初に頭に入れていた方が良いでしょう。また、細道や傾斜のある道が多いこと、雨の日は滑りやすいこと、タクシーやレンタカー、「Yナンバー」(米軍関係者の私有車両)などさまざまなドライバーがいることなど、沖縄特有の事情があります。ここでは1つずつ、詳しく説明していきます。
渋滞が多い
車社会の沖縄では、県民の主な移動手段は車になります。通勤・通学の時間帯をはじめ、休日のイベントなど、予想がつかない時間や場所で渋滞が起こることも。渋滞に巻き込まれたら長時間動きが取れなくなり、予定通りの旅ができなくなる可能性もあります。沖縄をレンタカーで旅する時は、時間に余裕を持ったスケジュールが必要です。特に、レンタカーの貸し出しと返却時には手続きに時間がかかることがありますので、さらに余裕を持ったスケジューリングをおすすめします。渋滞が特に目立つとされているのは、那覇市から北部まで続く「国道58号線」と、那覇市から沖縄市を走る「国道330号線」、そして浦添市の「パイプライン通り」です。この3つの道路を朝夕に使う予定がある時は、特に注意が必要です。
バスレーン・交通量による規制
「バスレーン」という言葉をご存知ですか? 沖縄では公共交通機関の正常運行を確保するため、朝夕に路線バスを優先させる「バスレーン規制」が行われています。具体的には、国道58号線で実施されている「バス専用通行帯」と、国際通りで実施されている片側一車線が「バス専用道路」になる2つの規制があり、規制の内容は標識で示されています。なお、「バスレーン」は一般車両の通行は禁止で、取り締まりの対象となるので注意が必要です。
「バスレーン規制」は平日のみの運用で、土日祝日や正月、台風など路線バスが運休した際には実施されません。また、中央線の位置が変わる「中央線変移」は、那覇市内を中心とした限られた区間で運用されていて、渋滞解消のために交通量に合わせて中央線が移動します。気付かずにぼんやり運転していると、道路を逆走してしまうことになりますので、十分にお気をつけください。
雨の日は道路が滑りやすい
海に囲まれた沖縄では、潮風の影響で路面に塩分が張り付き、滑りやすくなっていると言われています。また、道路の舗装に使うアスファルトに琉球石灰岩が配合されているため他県の道に比べると滑りやすく、雨に濡れるとさらに滑りやすくなると言われています。また、強烈な直射日光の影響でアスファルトの劣化も早く、そのことも道が滑りやすい一因になっています。「自分の住んでいる場所の道路よりも沖縄の道路は滑りやすい」と理解して、注意するようにしてください。
ローカルドライバーの運転に癖がある
車社会の沖縄ですが、ローカルドライバーの運転にはちょっと癖があるので気をつけておく必要があります。例えば、車線変更や右折・左折の際にウインカーを出さない、バイクが車の合間をすり抜けることが頻繁にある、郊外などでは時速20キロ程度でゆっくり走行する車が時々いる、など。そうしたローカルドライバーの癖を想定できていないと、走りにくさを感じたり、事故に繋がったりする危険性もありますので、心に留めて置いておくと良いでしょう。
さまざまなドライバーがいる
沖縄の運転事情になじみの薄い国内外の観光客や、高齢者から大学生まで年齢層の幅が広いローカルドライバー、そして「Yナンバー」と呼ばれる米軍関係車両の運転手など、ドライバーの層がとても広いことが沖縄の特徴です。運転初心者の方やペーバードライバーの方にとっては、ご自身の地元では出会ったことのないタイプの運転に接する機会があるかもしれません。スピードを出しすぎない、車間距離を十分に取るなど、模範的な運転をより意識して、安心・安全な旅を心がけましょう。
沖縄ならでは!運転初心者が特に注意したいポイント
ここまで、沖縄の道路事情やドライバーについての説明をしてきました。ここから先はさらに進んで、沖縄の動物たちのことを考えた運転や、米軍関係車両や高速道路についてなど、より深い運転知識についてご紹介していきます。
動物が飛び出してくる可能性を想定する
日本全国どこででも、自然が多いエリアでの運転には動物への注意が必要ですが、沖縄にも多くの「とびだし注意」の標識があり、県外にはいない動物への注意が呼び掛けられています。特に、世界自然遺産にも登録された沖縄本島北部のやんばるや八重山諸島の西表島では、「世界でここだけにしか生息しない」希少な生物が住んでいるエリア。現在、絶滅危惧種のイリオモテヤマネコやヤンバルクイナ、ケナガネズミなどの事故が多発していますので、山道を走る際には「動物が飛び出してくるかもしれない」と想定しながら、法定速度を守ってゆっくり走りましょう。
米軍関係車両とは車間をあけて走行する
沖縄にはアルファベット表記のナンバープレートを付けた車が走っていますが、これらはいわゆる「Yナンバー」と言われる米軍関係者の車両です。基本的には日本の交通ルールを守って走行していますが、基地内とは交通ルールが違うため、一部では基地外での運転に不慣れなドライバーや、スピードを出すドライバーもいます。万が一接触したり、事故を起こした場合、アメリカの警察も関わってくるので手続きが複雑になったり、解決までに時間がかかる傾向があります。近くを走る機会があったら十分に注意して、車間をあけて走行することをおすすめします。
高速道路の走行時は時速をチェック
普通乗用車の高速道路での最高速度は、時速100キロというのが一般的。ですが、沖縄自動車道の制限速度は「時速80キロ」。高速道路は100キロで走ることが日常になっている方は、注意が必要です。ここは沖縄だという意識をもって、ハンドルを握りましょう。
一方で、追い越し車線である右側車線を時速80キロ以下で走り続け、渋滞や事故の発生要因になっているケースも見られます。右側車線は追い越し専用という意識を持ち、時速80キロ以下で右側車線を走り続けることが無いよう注意してください。
運転初心者が沖縄でレンタカーを利用する際のポイント
続いて、実際にレンタカーを借りる時に気をつけたいポイントをお伝えします。初心者ドライバーが沖縄でレンタカーを借りる時におすすめの車種や車の機能について、また加入する保険などプランについてもアドバイスします。ぜひ参考にしてみてくださいね。
車種確約のプランを申し込む
運転経験の少ない初心者ドライバーが慣れない土地・沖縄でハンドルを握るのですから、慣れていない車種だと緊張感が高まりますよね。やはりおすすめは、あなたの愛車や普段乗る機会が多い車など、日常使っている車と同じ大きさやタイプ、もしくは同じ系統の車種です。車をお持ちでない方には、運転しやすく小回りが利くコンパクトカーをおすすめします。レンタカー契約の際には、「車種が確約できるプラン」を選んで、リラックスモードで運転できるように、車種にこだわってみてくださいね。
カーナビを活用する
今や車にカーナビが付いているのは当たり前!? レンタカーにカーナビは標準装備と思われがちですが、付いていない場合もありますので、「カーナビ付き」の乗り慣れた車種を予約するのが安心です。スマートフォンの地図アプリもカーナビ代わりになりますが、電波の状況によっては作動しないこともあります。カーナビをフル活用して、知らない土地での運転のストレスを少しでも減らす工夫を。
任意加入の保険への加入も検討する
車種と同じくらい、契約時に気をつけてほしいのが保険の補償内容です。レンタカーの予約時に自動的に加入している自動車保険では、補償内容が十分とはいえません。保険の基本事項を確認して、場合によっては任意加入のオプションを検討するなど、慎重な判断が必要になります。例えば、運転手として申請した人のみに適用となる補償もあるので、複数の人が運転する可能性がある場合には、運転手として全員が申請しておきましょう。何よりも、初心者ドライバーにとっては保険への加入も安心材料。気分を軽くして、沖縄でのレンタカー旅を楽しんでくださいね。
日焼け対策をする
最後に、レンタカー利用時に持参したいアイテムをお伝えします。まずは、目を守るサングラス。沖縄では車の中でも太陽の照り返しが強烈です。一般的に、紫外線が強くなるのは3月頃からと言われていますが、沖縄では冬でも天気の良い日は強い日差しを浴びることになります。日焼けが気になる方は、さらにアームカバーや日焼け止めで万全の対策をすることをおすすめします。
少しでも不安がある時は、車なしの沖縄観光も
レンタカーで旅する沖縄は、プランも思い出もオリジナリティあふれる旅になることでしょう。国道58号線などの大きな道路や、交通量が少ないエリアでは、初心者の方でものびのびと気持ち良く運転できそうですね。交通事情や道路の状況など、沖縄独自の注意ポイントを踏まえて、安全なドライブを心がけてくださいね。もし、少しでも運転に不安を感じるようでしたら、公共交通機関を利用する「車なしの沖縄観光」も検討してみてはいかがでしょうか。あなたらしい沖縄旅になりますように。