離島のちいさな酒造所だからこその希少性
古き製法を守り抜く
「ひとときのちゅら」~請福酒造~
ひとつめにご紹介したいのは石垣島の請福酒造の「ひとときのちゅら」。
古式蒸留と伝統製法にこだわった泡盛で、事前予約注文にて生産される酒造所直販の商品です。
完全無ろ過で一滴も加水しないので、こってりと深い味わい。
蒸留後3ヶ月以内が飲み頃ですが、10年間常温で保存して古酒として楽しむこともできます。
「宮之鶴」~仲間酒造所~
1948年に創業し、現在も家族だけで運営、銘柄も「宮之鶴」ひとつだけ、という石垣島の仲間酒造所。
”地元の酒”という思いからあえて多くの量を製造せず、昔ながらの伝統の製法を頑なに守っています。
新酒は手に入りますが、古酒は入手困難。古酒好きなら何としてでも飲みたくなる逸品です。
「豊年」~渡久山酒造~
宮古島のすぐ隣にある離島、伊良部島の渡久山酒造の「豊年」も数が少ない銘柄。
ミネラル豊富な地下水で仕込まれた親しみやすい飲み口が特徴です。
「泡波」~波照間酒造所~
「幻」の代表格としてよく紹介されているのが「泡波」。
日本最南端の島、波照間島で作られる泡盛で、地元での販売が中心のため、島外では手に入りづらくなっています。
地域で泡盛の値段が違う?
値段はもちろん、やっぱり地元で飲むのが一番おいしい
いまでこそ日本中で認知度が上がり、各地で求められる泡盛ですが、もともとは地元で楽しむお酒。
本当に酒造所を構える大手の生産量は上がってきているものの、離島で作られているものは生産量が少なく、それだけに希少性が上がります。その上送料がかかるので、島外では価格が大幅に値上がりすることがあるようです。
有名なところでいうと波照間島の「泡波」。その生産量の少なさから「幻」と言われ、泡盛人気も相まって石垣島や那覇、東京と場所が離れるほど価格が高騰してしまっていた時期もあったようです。その一方で、島民にとっては変わらず大切な日常の飲み物。島内ではきちんと通常の価格で流通していたので、大きな価格差が発生してしまったのです。