施設情報
識名園(しきなえん)
【住所】〒902-0072 那覇市真地 421-7
【TEL】098-917-3501
交通アクセス
■車で(約20分~40分)
那覇空港から、国道332号線、那覇東バイパス(329号線)に入る。
上間交差点で県道82号線の方向へまっすぐ進み、県道222号線に入ってすぐ
■バスで
市内線、識名・開南線(2番)、松川新都心線(3番)、新川おもろまち線(4番)、識名・牧志線(5番)、牧志開南循環線(14番)に乗車して、識名園前バス停下車すぐ
■モノレールで(約40分)
那覇空港から「ゆいレール」に乗り首里駅で下車。タクシー約15分。
イベント情報
■識名園・世界遺産説明会
日時:奇数月の第3日曜日 9:00~10:00(1時間)
説明:管理指導員による説明を聞きながら、世界遺産である識名園について学びます。
入園料無料。開始時間までに発売所前に集合。
接待の場でもあった王家の別邸
庭園の形式は、近世日本の大名が好んでつくった「回遊式庭園」です。庭園の中央部に据えた大きな池には中国様式を模したアーチ橋、池の中の小島には中国風の東屋「六角堂」が建ち、池のまわりを歩きながら景色が楽しめる造りとなっています。
また池のほとりには、迎賓館としての役割があった赤瓦葺きの琉球伝統家屋「御殿(うどぅん)」がみられ、豊かな自然の中に中国式と琉球式の建造物を共存させた琉球独自の庭園文化を見ることができます。
もてなしの演出を凝らした石畳道
正門から来賓を案内する道は、琉球石灰岩でつくられた石畳です。うっそうとした森の中を散策しながら進むと、一気に視界が開けて、ここでようやく目的地である御殿と美しい池を見せるという流れをつくっています。
かつての池のまわりには、日本の四季を彩る植物が植えられ、春に梅林の花、夏は藤、秋には桔梗(ききょう)が咲き誇り、南国の沖縄であっても季節の移ろいが楽しめるようになっていました。現在は、桜や梅、柳といった日本で馴染みの深い植物の他にも、リュウキュウマツやソテツ、サガリバナなどの沖縄ならではの植物も多くみられ、日本と沖縄の植物の取り合わせが、識名園の景観づくりに欠かせない要素となっています。
清冽な水をたたえる泉
識名園には、今も水が湧き出る「育徳泉(いくとくせん)」があります。
きれいな淡水にしか生息しない「シマチスジノリ」という紅藻類の発生地として、国の天然記念物に指定されました。
後方には、この泉を称えた冊封使の碑が立っています。