【八重山の旧盆をめぐる旅】石垣島の「アンガマー」を体験しました!
- 掲載日:
- 2015.09.29
はいたい♪マハエです!
旧盆の期間に八重山を訪れ、波照間島の「ムシャーマ」に続き、石垣島で「アンガマー」を体験してきました!
祖先を供養するお盆の行事なのに、ユニークで楽しさいっぱいだったアンガマーの様子をお届けします!
「アンガマー」は通常、一般のご家庭でおこなわれるのですが、この日は「ホテル日航八重山」さんで
アンガマーが見られる“旧盆の夕べ”というイベントがあると知り、うかがいました。
元気よくエイサーでスタートです!
会場は満席、立ち見されている方もおり、熱気にあふれています!
宿泊、観光のお客様はもちろん、地元の方も大勢足を運ばれていたようです。
ちびっこを中心としたエイサー教室のコーナーもありました。
パーランク-(小太鼓)をリズムよくたたいたり、ジャンプで演舞のバリエーションをつけたり・・
ちびっこたちがとっても楽しそう♪
みんなでカチャーシーをして締めくくられました。
続いて、アンガマーが始まります!
顔を布で覆い、花笠をかぶった女性たちが続々入場してきました!
アンガマーといえば、おじいさんとおばあさんのお面をつけた2人の印象が強いですが・・
女性たちの風貌のインパクトに釘づけになっていたら、ステージにはすでにおじいさんとおばあさんが!
紺色の着物がおじいさん=ウシュマイ、白い着物がおばあさん=ンミです。
そして、女性たちはウシュマイとンミの子孫で、花子(ファーマー)と呼ぶそうです。
仏壇が中心に置かれた部屋で、2人を取り囲んで花子たちが座ります。
その後は、花子たちから2人への質問タイムです。
ここでは、質問者もウシュマイとンミも甲高い裏声でやりとりをするんです!
ホテルをあとにして、一般のご家庭でのアンガマーを見るために大浜地区へ向かいました。
アンガマーの行事はいくつかあるのですが、旧盆におこなわれるのは「ソーロンアンガマー」と言います。
各地域の青年会の方々が旧盆の3日間、ウシュマイやンミ、ファーマーに扮し、
施設や一般のご家庭に順次訪問するため、その地域を練り歩きます。
マハエも訪問させていただくお宅まで歩いていたところ、どこからともなく三線や太鼓の音や聞こえてきて、
もうすぐアンガマーを間近で見られるんだ!と気持ちが高ぶりました!
この日の最後の訪問のおうちにおじゃましました。
立派な仏壇にはたくさんのお供え物がされていました。
アンガマーの訪問に希望を出し、決定したそうなのですが、希望された理由をご主人にうかがったところ、
愛知県に住んでいるお孫さんが帰省されるので、石垣島の伝統の行事を見せてあげたい思いからとのことでした。
お孫さんへの愛情にほっこり(*´▽`*)
しばらくすると、三線と太鼓の音が近づいきて・・・
三線、太鼓、手拍子とともに「アンガマーやオ~リタ!アンガマーやオ~リタ!」と唄いながら続々とやって来ます!!
「アンガマーやオ~リタ!」とは“アンガマーが降りた”という意味だそうです。
ちなみに、顔を覆っているのは、この世の人ではないということを表すためなんだそうです\(◎o◎)/!
続けて、ウシュマイとンミもやって来ました。
陽気に唄い、踊りながら、2人はお部屋の中央へ。
ウシュマイの合図で、ファーマーたちの唄と踊りが始まります♪
ウシュマイ、とってもおちゃめです(∩´∀`∩)
ファーマーたちの高らかで美しい唄声とリズムのいい踊りは、見ていてウキウキしました♪
ファーマーたちの踊りの合間には、ウシュマイ、ンミと、彼らにそっくりな衣装を身にまとったお友達?が楽しませてくれます^^
そして、アンガマーの一番の見どころ、ウシュマイへの質問タイム!
これは、この世からあの世のことを問うという習わしのようなのですが、珍問答というルールがあるそうなんです!
質問者も機転の利いた質問をするのがポイントですが、ウシュマイのユーモアセンスが問われる瞬間なんです!!
こちらのおうちの親戚という方から質問が入りました!
「ウシュマイのお友達の金髪の方はどなたですか?」
ちなみに、質問者はあの世に連れて行かれないように顔を隠し、声も甲高く変えて質問します。
そう、先ほどから滑稽な動きで楽しく盛り上げてくれているこの方。
ウシュマイが甲高い声で返します。
その答えは・・「マイケル・ジャクソン」!!
ウシュマイが続けます。
「マイケル・ジャクソンであることを証明しなさい!」
マイケル・ジャクソンの特技のひとつであるムーンウォークに挑戦してみるも・・
なんだかおかしな後ろ歩きになってしまって、また笑いが起きたのでした^^
マイケル・ジャクソンさんや他のお友達も杯を交わして・・
おおづめを迎え、さらに盛り上がります!
ウシュマイもそのお友達もファーマーもおうちの方もみーんなで大盛りあがり!
楽しい夜でした。。
そして「アンガマーやヤーカイ!アンガマーやヤーカイ!」と唄いながら去って行ったのでした。「アンガマーやヤーカイ!」とは“アンガマーが家に帰る”という意味だそうです。
特別にウシュマイ、ンミと記念撮影もしていただきました~!
わーい(≧▽≦)
おうちの方々には、マハエの訪問を快く受けていただき、さらにあたたかいおもてなしもしていただきました。
とても感謝しています。
貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました!