心おどる、ジューシースイーツ
南国沖縄が育んだみずみずしいフルーツは、元気な発色と甘い香りでみんなを幸せにしてくれます。そのまま食するのはもちろん、料理やデザートにも用いられるなど多彩な美味しさを発見することができます。四季折々、旬のフルーツを味わう楽しさを、沖縄で体感してください。
パッションフルーツ
花の形がイエスキリストが十字架にかけられた姿に見えることからパッション(キリストの受難を意)と名付けられ、日本へは江戸時代に観賞用として入ってきました。多くの種を含んだゼリー状の果肉と甘酸っぱい香りが特徴で、半分にカットしてスプーンで種ごと味わったり、カクテルなどに入れたり、幅広く楽しむことができます。
旬の時期:4月~7月
主な産地:糸満市、恩納村
アセロラ
キントラノオ科
旬の時期
5月~11月
主な産地
今帰仁村、本部町
原産地の西インド諸島では健康を維持するために欠かせない「神の果物」と言われているアセロラ。ビタミンCがレモンの約34倍と非常に豊富で、日本では1958年に名護農業試験場に植えられたのが最初とのことです。現在は県から拠点産地として認定されている本部町で主に生産されていますが、果皮が薄くてすぐに傷むため生果の状態ではあまり出回りません。
旬の時期:5月~11月
主な産地:今帰仁村、本部町
パイナップル
松ぼっくりのような形と、リンゴのような味わいからその名がついたと言われているパイナップル。最近では品種改良も進み、新種も誕生しています。県産パイナップルは完熟させてから収穫するため糖度が高く、味も香りもひけをとりません。店頭では緑色のものもありますが熟しているので保存は冷蔵庫で。
旬の時期:6月~9月
主な産地:名護市、東村、石垣市、竹富町
スイカ
90%以上が水分で、暑い夏には欠かせないスイカですが、沖縄では晩秋から春先にかけて出荷されます。12月出荷のものは日本一早いスイカとしてクリスマスや年末の贈答用として人気です。今帰仁村で生産される「今帰仁スイカ」が有名で、ぎっしり詰まった果実とみずみずしく歯ごたえのある食感が特徴です。
旬の時期:6月~9月
主な産地:今帰仁村
マンゴー
沖縄フルーツの代表的存在であるマンゴーは、原産地とされているインドでは4000年以上も前から聖なる果物として栽培され、沖縄には1920年代に台湾より導入されました。樹上にて完熟させることができ、なめらかな口当たりの果肉に濃厚な果汁、芳醇な香りが楽しめます。気をつけたいのは、マンゴーはウルシ科の木になる果実なので人によってはアレルギーが出ることもあります。
ドラゴンフルーツ
印象的な見た目が特徴のドラゴンフルーツは多肉植物の果実で、サボテン科独特の果皮が竜のウロコのように見えることからその名が一般的になりました。種類は、ホワイトとレッドがあり、ホワイトはあっさりした味わいでレッドは甘みが強いのが特徴です。他にもピンクやイエローなどがあり、シンプルにそのまま味わうのが一般的です。
旬の時期:7月~11月
グァバ
グァバはビタミンCがレモンの約6倍相当含まれており、トロピカルな香りとねっとりとした食感が特徴です。そのまま食すほか、ジュースやジャムなどにも使われています。また、葉は沖縄の三大薬草の一つとされており、鉄分やカルシウム、各種ビタミンを摂ることができるとして昔からグァバ茶として親しまれています。
旬の時期:8月~9月
シークヮーサー
シークヮーサーは奄美諸島から台湾にかけて自生する野生のみかんで、主に県北部で昔から親しまれてきました。刺身や焼き魚に使用する青切り用、完熟した果実の皮をむいて食べるフルーツ用、ジュースやゼリーなどにして食べる加工用など、いろんな食べ方をされています。最近では抗酸化の効力で注目されています。
旬の時期:9月~12月
主な産地:名護市、本部町、大宜味村
スターフルーツ
星型の熱帯フルーツで、ジューシーでシャリっとした歯ざわりが特徴。店頭で見かけるスターフルーツの果皮は黄緑色や黄色をしていますが、熟すと濃い黄色やオレンジ色になります。熟し度合いによって味も変化しますが、緑色のものは酸味がありサラダやピクルスに、黄色いものはデザートに向いています。
旬の時期:11月~1月
主な産地:南風原町
アテモヤ
バンレイシ科
旬の時期
12月~2月
主な産地
恩納村
アテモヤは世界三大美果の1つであるチェリモヤとバンレイシをかけ合わせて作られたもので、クリーミーで乳白色の果肉が特徴。「森のアイスクリーム」とも呼ばれている希少品種です。甘みが強いのに低カロリーで、ミネラルやビタミンがバランスよく含まれています。皮の色が濃くなり、全体的に黒く変色してきたら食べ頃です。
旬の時期:12月~2月
主な産地:恩納村
タンカン
ミカン科
旬の時期
1月~2月
主な産地
名護市、本部町、国頭村
南国のミカンとして親しまれ、原産国の中国で、行商人が短い桶に入れて売り歩いたことから「短桶(たんかん)」と呼ばれるようになりました。果実は皮が厚い上に傷つきやすいので見た目はあまり良くありませんが、他のミカンに比べて味も香りも濃く、ビタミンCは温州ミカンの約2倍含まれています。
旬の時期:1月~2月
主な産地:名護市、本部町、国頭村