海と太陽を感じてリフレッシュ
マリンアクティビティの旅
平日の空いた時間や休日は、いつもアクティブに体を動かす。旅先だってただ“見る”だけじゃ物足りない。せっかくの沖縄だから、青い海と強い太陽を思いきり楽しむ体験をしたかった。
他ではできない、ここ沖縄だけの海のアクティビティにできるだけチャレンジして、自分らしく旅をしようと思った。
馬の温もりと海の絶景に癒やされる
「おきなわ乗馬倶楽部」の乗馬体験
初めて乗った馬の背中は思ったより高くて、視界がパッと広がった。しなやかな筋肉に覆われたお腹を2回蹴ると、“進め”の合図。カパッカパッと蹄を鳴らし、今日の相棒グッディーがゆっくりと歩き出した。全身に伝わる揺れが心地いい。
ずっと興味があった乗馬。「おきなわ乗馬倶楽部」を選んだのは、ビーチやガジュマルを散歩できるコースがあったから。シーズン次第で、乗馬のまま海の中にも入れるそう。
爽やかな風が吹く草原を抜け、坂道を下った先に青い海が待っていた。ずっしりと大きな馬の蹄が純白の砂浜をかきわけ進む。不安定な馬上で、自分の腹筋にキュッと力を入れてバランスを取り、いつもより高い視点から見る海を楽しんだ。
馬の背中からは、温もりとともに気持ちが伝わってくるように感じられた。馬も、人間の心の動きを読むという。穏やかに接すれば、馬も応えてくれる。だから乗馬の後は、やさしい気分になれるんだ、と実感できた。
早朝の大海原を舞台に
迫力たっぷりの定置網漁体験
翌朝は予約していた定置網漁体験へ。クルージング気分も味わえて、漁の迫力を間近で感じられるのはもちろん、獲れたての魚も食べられる。そんな一度で二度おいしい体験があると聞いて、興味が湧き、やんばるの東海岸・安田(あだ)漁港から出港する漁体験に申し込んでいた。
時刻は午前7時半。早朝の港には、澄んだ空気の向こうにキョキョキョキョーとヤンバルクイナの声が響き、神秘的な雰囲気が漂う。いよいよ漁船に乗り込んで、約15分の船旅がスタート。顔を出したての太陽が海面をキラキラ輝かせ、まだ少しひんやりとした海風が髪を揺らす。少しうねりが高いけど、その揺れも壮大な海原を感じさせてくれる。
漁場に着くと漁師さんたちの顔が引き締まり、網を引き上げ始めた。無数の魚がピチピチ跳ねていく様子を見て、私も興奮。時期にもよるそうだけれど、キハダマグロやカツオ、アジの仲間、グルクマ(沖縄近海で見られるサバの仲間)などがよく揚がるそう。この日はグルクマがかかって、帰港してから漁師さんがさばいてくれた。頬張ると、獲れたてならではのプリプリとした食感で、たまらなく美味しい。
運がよければ、船からジンベエザメやマンタが見られることもあるとか。もう一度チャレンジしたら、次は会えるかな。
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定置網漁体験(OSC&国頭漁業協同組合)
住所(集合場所):国頭郡国頭村字安田114-6(国頭村安田漁港内)
電話番号:0980-51-4100(OSC株式会社)
開催時間(定置網漁体験):7:30~9:30 ※要事前予約(前日17:00まで受付可)
休業日:土曜、日曜、荒天の場合
アクセス:那覇空港から車(一般道)で約3時間
沖縄自動車道:許田ICから車(一般道)で約1時間15分
色とりどりの熱帯魚にも出会える!
透明なカヤックに乗って海中観察
早朝の漁体験で一緒だった人から、海中をのぞける透明なカヤックがあると聞いて、さっそくその日の午後から体験することに。
まずは陸上で漕ぎ方のレクチャーを受け、ライフジャケットを着て海へ。透明なカヤックに乗り込むと、濡れないで体が浮遊しているような不思議な気分に。頬に潮風を感じながらゆっくりと漕ぎ出し、スタッフの先導で魚がいるポイントを目指す。凪いだ海は静かで、聞こえるのはパドルが水を切るパシャパシャという音だけ。体の下には一面、驚くほどに青く澄んだ海が広がっていて、視界の先には海底も見渡せた。
到着したポイントでは、沖縄らしいカラフルな魚たちがカヤックの真下をたくさんすり抜けていく。縞々模様のロクセンスズメダイ、愛らしいハマクマノミ、目が覚めるほど鮮やかなブルーのルリスズメダイ。潜らずに海中の世界を堪能できるなんて初めての体験で、なにより沖縄の海の透明度が感動的だった。
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クリアカヤック体験(ブルーオーシャン沖縄)
住所:沖縄県恩納村前兼久159-4
電話番号:098-965-1888
開催時間(クリアカヤック):8:00~、10:00~、12:00~、14:00~、15:50~の計5回開催
休業日:荒天の場合
アクセス:那覇空港から車(一般道)で約1時間10分
沖縄自動車道:石川ICから車(一般道)で約6分
パラセーリング×音楽でワクワク倍増!
高度約90mのフライトを初体験
次は青い海を空から眺めたい!そう思ってパラセーリングを予約することに。飛ぶ高さは、ロープの長さで60m、120m、180mの3段階から選べたけれど、ロープ長180mで高度約90m(ビル約27階)になるというスペシャルコースを旅の勢いで選択!期待と緊張を胸に当日を迎えた。
港を出たボートはスピードを上げ、ポイントを目指す。フライトの時が迫り、ドキドキしながらハーネスを装着。カラフルなパラシュートが広がった瞬間、青空に大輪の花が咲いたようで「おー!」と声が漏れた。座っている体が宙に浮き、大空へと舞い上がる。ボートはぐんぐん遠ざかり、気づけば米粒のように。その間も海を感じるような音楽がスピーカーから鳴っていて、不思議と怖さはなくて、鳥になった気分で手足をバタつかせ、はしゃいでいる自分がいた。
下降途中、悠々と泳ぐウミガメの姿も見えた。フライトを終える頃には、沖縄でしか出会えない青い海と空とウミガメに癒やされ、心も体もすっきりリフレッシュしていた。
さまざまな生き物たちとも出会える、貴重なマリンアクティビティの数々に感激した沖縄旅。今度は友達を連れて来よう!と誓った。
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パラセーリング体験(スカイウォーカー)
住所:沖縄県宜野湾市真志喜4-4-1(宜野湾港マリーナ駐車場)※パラセーリング集合場所
電話番号:098-943-6399
受付時間:8:00~19:00
開催期間:2月~11月末日(高波・強風時は中止)
アクセス:那覇空港から車(一般道)で約30分
路線バス:沖縄コンベンションセンター前バス停から徒歩で約5分