エメラルドグリーンに輝く、澄み切った“美ら海”
サンゴ礁の間を熱帯魚が泳ぎ回る幻想的な海の底
透明度が高く暖流の黒潮が流れる沖縄の海は、サンゴや魚などの海の生物が生きるための絶好の環境です。
世界には約800種類のサンゴがあるといわれますが、沖縄には200種類が確認されているということ。
幻想的な世界を作り出すサンゴ礁の間を泳ぐカラフルな熱帯魚たちの姿は、まるで竜宮城のような神秘の世界を創り上げています。
清らかな沖縄の海では、貴重なウミガメも生息しています。ウミガメと一緒に泳いだり、産卵を見ることができるのも沖縄の海ならでは。沖に出れば、クジラのダイナミックな泳ぎを見るホエールウォッチングを満喫することもできます。
原始の森“やんばる”と日本最大のマングローブ
多様な植物が自生する森に希少な動植物の姿が
本島のやんばるの森、西表島のマングローブには、希少な動植物が多くみられます。
沖縄本島の北部には、やんばる(山原)の森が広がっています。亜熱帯の照葉樹林であるイタジイが茂るやんばるには、絶滅の危機に瀕する種も含め1250種あまりの植物が自生しています。また、ほとんど飛べない鳥であるヤンバルクイナや日本最大の甲虫ヤンバルテナガコガネなども固有の珍しい生き物です。原生林の中をトレッキングできる森林セラピーロードは、心も体も癒してくれます。
一方、西表島には日本最大のマングローブ林が広がっています。
植物はイリオモテガヤなどの固有種が多く見られ、西表島にだけ生息しているイリオモテヤマネコなどの天然記念物も有名です。太古から続く植物と動物の楽園は、いまも生命にあふれています。
太陽の光を浴びて艶やかに咲く南国の花
デイゴやハイビスカス、一夜限り咲く幻の花も
沖縄の南国イメージを華やかに彩るのが、島のあちらこちらに咲き誇る花々です。
中でも沖縄を象徴するのがデイゴの花。本土復帰を果たすときに選ばれた県の花で、春から初夏にかけて赤い花を咲かせます。
一方、沖縄の市の花に制定されているのがハイビスカス。沖縄のいたるところで見かけます。その艶やかさもさることながら、防風林の役割も果たしているそうです。また、ブーゲンビリアも南国らしい花です。赤紫の鮮やかな花のような部分、実は花を包む苞葉(ほうよう)です。
花といえばお花見ですが、沖縄では1月から2月が桜のシーズン。
沖縄で楽しめるのは寒緋桜(カンヒザクラ)という、濃いピンク色のかわいらしい品種です。西表島などの離島にあるのが、夜に花が咲き、朝は散ってしまうというサガリバナ。一夜限り、甘い芳香を放ちながら咲く、とても幻想的な花です。
澄んだ空気の中に映える満天の星空
美しい海と白い浜が有名な沖縄ですが、夜に空を見上げると満天の星空を見ることができます。
沖縄の海岸沿いでなぜキレイな星が見られるのかというと、一つは人工的な光が少ないこと、そしてもう一つは空気が澄んでいることです。空気が汚れていると、空にガスがかかった状態になり、そこに光が反射して、星の光が届かなくなってしまうのです。
日本で唯一南十字星が見られるのが波照間島です。
南十字星とは、四つの明るい星が十字に並んだ星座で、正しくは南十字座と言います。88星座の中で1番小さな星座ですが天の南極を見つけられる星座でもありとても大切な星座です。波照間島星空観測タワーからなら、より詳しく星空を満喫できるでしょう。
月桃やアロエ、アセロラなど県産素材で美しく
沖縄のリズムに癒される極上のトリートメントも
海や花、星を見ているだけでも癒されますが、さらなるリラクゼーションと美を求める方にも、沖縄オリジナルの美容アイテムやスポットがたくさんあります。
県産素材の美容アイテムとして人気なのが、月桃(げっとう)です。
月桃は沖縄に自生するショウガ科の植物。月桃の葉でお餅を包み蒸したお菓子「ムーチー」などが地元でも親しまれていますが、美容エキスとしても人気の高いアイテムです。
また、アロエやアセロラなどを使ったエステやスパは、極上のひとときをもたらしてくれます。